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第49話 朝みんなで一緒にいたよ!


「……ん」


蒼真が目を開ける。


隣。


体温。


そして、


ぎゅっと握られた手。


「……」


視線を落とす。


小春が、すやすやと眠っている。


ドクン。


胸が強く鳴る。


「……」


そっと指先を動かす。


少しだけ触れる。


言葉を出しかけて、


やめた。


代わりに――


こつん。


軽く額をつつく。


「ううーん……」


「……あれー?」


「そーちゃん??」


蒼真が、ふっと笑う。


「おはよ」


「えへへ、おはよーー!」


「寒くない」


「ごめん」


「何で謝るのーー?」


「何もされてないよー??」


「いや、手繋いでたから」


「布団行けなかっただろ」


「大丈夫だよー!」


「私どこでも寝れるよ!!」


「絵描いたまま寝落ちとかよくするし!!」


「ちゃんと寝ろ」


ぺしっ


「ひぇーー!」


「お兄ちゃんみたいー!!!」


「兄が正しい」


「あはは!間違いないや!!」


「お兄ちゃんは優しくて正しいもん!!」


「いい兄弟だな」


「でしょー!!自慢の家族だよ!!」


「……うん」



「あっれーー?」


「2人で何話してんのー??」


陽向が飛び込んでくる。


「ひーくん!おはよう!!」


「おっはー!」


「何だよ何だよ?」


「距離近くねー??俺も混ぜろー」


「あはは!もちろん混ざって混ざってー!!」


「暑い」


「そりゃー」


「何これ?」


「紫苑ちゃん!!おはよう!!」


「はよ」


ふと、


蒼真と陽向の目が合う。


一瞬だけ。


静かに。


逸らした。


「(へぇ?ライバル)」


紫苑が小さく笑う。



「お腹すいたーー!」


「朝ごはん何時から??」


「8時30分」


「ええ!?まだ1時間もあるよ!!」


「うわーん!お腹と背中くっついちゃう〜」


「お菓子食う?」


「持ってるぜ!」


「ひーくん!!神様!!」


「最高!!」


「何だよそれ」


「どれがいい??」


「何でもいいぜ」


ひょい、と投げる。


「そーちんも」


「ありがと」


「いいって!」


「友達だろ!」


にっと笑う陽向。


ふっと、


蒼真も笑う。


「そうだな」


「あはは!」


「2人とも仲良しだねー!!」


「ズッ友」



「……」


ベランダ。


朝の光。


蒼真はぼんやりと外を見ていた。


「そーちゃん!何してるのーー??」


「何も」


「日向ぼっこだね!!」


「いいよねー!」


「何もしないでのんびりするの!!」


「楽しいよねー!」


「……ふっ」


「小春となら楽しそうだな」


「あはは!」


「じゃあ今から参加しちゃおーー!」


ストン。


隣に座る。


「……」


(……俺を選んだわけじゃない)


目を閉じる。


(1人でいると、君は来る)


そっと視線を向ける。


(そばにいたいから、わざと離れる)


静かな空気。


言葉はない。


でも、


不思議と心地いい。


(……君のこと見てるから)


ふっと笑う。


(絶対、譲らない)


貴重なお時間ありがとうございました!

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