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第26話 掃除当番だったよ!

「おっ掃除お掃除らんらんらーん♪」


放課後の教室。


ほうきを持ちながら、小春はご機嫌に歌っていた。


「こはたんご機嫌じゃん!」


「ふふーん!こはちゃんはお掃除が得意なのであります!!」


胸を張る姿は、どこか誇らしげだ。


「マジで!?すげー!!」


「無駄口叩いてないで掃除しろお前ら」


冷静な声が飛ぶ。


「石田君!!こういうのは楽しんでやるんだよ!!それーー!!」


ぶんっとほうきを振る。


「はぁ、何でこいつらとなんだ俺は」


「てかさー??3人だっけ??4人じゃねーの??」


「……あー、もう1人は来ているのかすら知らん。見た事ない」


「ええ!?そんな人いたっけー??あー!!」


「どしたん??」


「ほら!鬼塚蓮君!!」


「誰だよそいつ!?」


「いや、クラスメイトだろ」


「あっ、そっかそっか!!」


「話したことない人、その人だけなんだよー!!気になるなー??どんな人なんだろ〜??」


「一度もクラスに顔を出さない時点でまともな奴ではないな」


「面白い奴だといいな!!盛り上がりてーじゃん!!」


「わあ!!いいね!楽しそう!!」


「いいから、掃除しろ!!水瀬さんは箒で遊ばない!」


「ひゃー!ごめんなさい!!」


「こう!女の子怒鳴るなよ!!」


「怒鳴らせる方が悪い」


「こうらしい!!」


「よーし!ピカピカにするぞーー!!」


「おっしゃー!任せろー!!」


「小学生か!!」



「ううーん、届かなーい!!」


棚の上に手を伸ばす。


あと少しなのに、届かない。


「あはは、こはたん貸してみ?」


ひょい、と軽く棚に登る。


「汚っ!!雑巾じゃ落ちねーぞ!!」


「ええ??どうしよう!削る!?」


びしっ


「器物破損だ、やめろ」


「ええ?でもこれ取れねーぞ??」


「何もそこまでしなくてもいい、適当でいいんだ」


「あっ、そっかそっか!!本気になってたぜ」


軽く飛び降りる。


「はぁ、いいなー。身長欲しいー」


じーっと見上げる。


「あはは、こはたんは今のままが可愛いって」


ぽんぽん、と軽く頭を叩かれる。


「うう!!縮んじゃうよーー!!ひーくん!!」


「じゃあ、俺が届かないとこやってやるって!任せろこはたん!」


「ひーくん!!ありがとー!!」


「いちゃつくな!!お前ら!!」


深いため息。


「何だよー!こう、寂しいのかー?とりゃー!」


ぎゅー


「暑苦しい!やめろ!!」


「私も私もー!!」


ぎゅー


「水瀬さんはもっと恥じらいを持て!!」


「ええ!?ちゃんと恥ずかしがれるよ!!」


「君の距離感でそれを言われる日が来るとは」


「んー、友達だからいいんじゃね??」


「ねー」


「俺への扱い!!」


「俺も男だ、やめてくれ」


「嫌だった??ごめんねー」


「そういう問題じゃない」


「はぁ、何で常識から教えないといけないんだ」


「石田君大丈夫ー??」


「全然!!」


「ひゃーー!!ごめんなさーい」


「おーい、加減しろなー」


笑いながら掃除を続ける。


騒がしいはずなのに、


なんだか少し楽しかった。


放課後の教室は、


いつもより少しだけ明るく感じた。


掃除も、


みんなでやると楽しいんだな。


そう思った、


こはちゃんだった。


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