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第15話 透ちゃんとお出かけしたよ!

待ち合わせ場所の校門前に、やわらかな春の光が差し込んでいた。


休日の学校は平日より静かで、少しだけ違う場所みたいに感じる。


小春は軽い足取りで駆け寄りながら、大きく手を振った。


黒髪のポニーテールがふわりと揺れる。


結び目の横には、小さな星の髪飾りがついていて、光を受けてきらりと輝いていた。


動くたびに毛先が弾むように揺れて、楽しそうな気持ちがそのまま表れているようだった。


透はそんな様子を見て、やわらかく微笑む。


透の銀色の短い髪は、春の光を受けてほんのりと輝いていた。


派手ではないのに、どこか目を引く色合い。


落ち着いた雰囲気によく似合っている。


今日の小春は、星柄のサロペット。


動きやすくて、どこか元気な印象を与える服装だった。


くるりと回ると、ポニーテールと星の髪飾りがふわっと弧を描く。


透がさりげなく褒めてくれて、小春は少しだけ嬉しそうに笑った。


透は普段と変わらない穏やかな雰囲気で、大切そうにカメラを持っている。


好きなものを大事にしている人の空気が、なんとなく伝わってくる。


二人は並んで歩き出した。


ゆったりとした時間の流れが心地いい。


黒髪と銀髪。


色の違いがやわらかく映えて、どこか絵になる組み合わせだった。



公園に着くと、色とりどりの花がやさしく風に揺れていた。


季節ごとに咲く花が変わる場所らしく、まるで小さな花畑のようだった。


透は周囲を見渡しながら、小さく感嘆の声をもらす。


その反応を見て、小春は少しだけ得意げになる。


自分が好きな場所を気に入ってもらえると、やっぱり嬉しい。


透は早速カメラを構え、光の角度を確かめるように少しだけ位置を変える。


真剣な表情は、普段より少しだけ大人っぽく見えた。


そして少しだけ照れた様子で、小春の写真を撮りたいと伝えてくる。


突然の提案に驚きながらも、せっかくならと思い、その場に立ってみる。


どこに立てばいいかと相談すると、透は光の向きを見ながら丁寧に教えてくれた。


写真を撮る時の透は、いつもより少しだけ真剣だった。


頭に落ちてきた花びらを、そっと取ってくれる。


その拍子に、ポニーテールの横で揺れていた星の髪飾りが小さく光った。


距離の近さに少しだけ驚いたけれど、透の表情はとても自然で、なんだか安心した。


レンズ越しに見る小春の姿。


花に囲まれたポニーテールと、小さくきらめく星の髪飾り。


やわらかな光の中で、すこしだけ特別に見えた。


透は静かにシャッターを切った。


小さな音が、公園の静かな空気に溶けていく。


出来上がった写真を見せてもらうと、やわらかな光の中にいる自分が写っていた。


少し照れくさいけれど、綺麗に撮ってもらえて嬉しくなる。


透が嬉しそうにしているのを見ると、連れてきてよかったなと思った。



次に向かったのは、小さな噴水のある場所。


水の音が静かに響いていて、落ち着いた空気が流れている。


透はまたカメラを構えながら、周囲の景色を丁寧に見ている。


好きなことに集中している姿は、とても自然で、見ていて心地よかった。


銀色の髪が光を受けてやわらかく輝く。


その姿を見て、小春はなんとなく思った。


透ちゃんは、


綺麗な景色が似合う人だな、と。


透は何度もお礼を言ってくれる。


それだけ今日の時間を楽しんでくれているのだと思うと、なんだか嬉しくなった。


一緒にいるだけで、


同じ景色を見て、


同じ空気を感じて、


それだけで十分楽しい時間になる。


そんな穏やかな時間が、ゆっくり流れていった。



外に出かけるのも、


綺麗な景色を見るのも、


もちろん楽しいけど、


誰と一緒に見るかで、


楽しさって変わるんだなって思った。


透ちゃんは、


静かで、


優しくて、


ちゃんと話を聞いてくれて、


なんだか安心する人。


写真も素敵で、


好きなものを大事にしていて、


一緒にいると、


色んなものが少し綺麗に見える気がする。


また一緒に、


色んな景色を見に行けたらいいな。


そう思った、


こはちゃんだった。


貴重なお時間ありがとうございました!

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