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ワタシ
ここがどこであるか。ワタシはなんなのか。こういった疑問はワタシにとって意味を持たない。紛れもなくワタシはここにいて、ワタシはワタシでしかない。ワタシの世界はここにある。このスイッチを押すと食べ物が出てくる。こっちのスイッチを押すと明かりが消える。他にもスイッチやレバー等、色々と動かせば何かが起こる。どうしてそうなるのかをワタシは知らない。ワタシはここしか知らず、ワタシはワタシしか知らない。しかして、ワタシはワタシを知らない。知らないということをワタシは知らないのだ。だからそもそもにおいて、ワタシは疑問を抱かない。箱庭の中で生きているワタシの全ては、箱庭の中にしかない。夢をみることはない。希望を持つことはない。現実は適切に流れ、未来は現在の写し鏡のようにしてやってくる。悲しむことはない。辛いこともない。そんな機能はワタシにはない。ただただ機械的に目の前に現れる今を消化していく日々。疑問はない。疑問はない。流れることもない水の如く、ワタシの今は、変わらず、ここに漂う。




