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第9話、少年時代5、クレア姉さんとの別れ



 あれから1年が過ぎ9歳になった。


 子供の言葉も意識しなくても自然に使えるようになっている。


 やはり子供の姿なので自然とそうなったみたいだ。


 明日はクレア姉さんが王立学園に入学する為にサンビア王国のキィウ王都に行く日で、3年間は会えないので今晩はクレア姉さんのリクエストで、僕が特別に料理を作る事になった。


 母上も僕が前世の味付けの方法を教えたので料理も以前の薄い塩味だけでなく工夫して美味しくなっている。


 クリア姉さんに言わせると僕の作る料理の方が美味しいと内緒で言って来た。


 今日は初めて唐揚げを作る事にした。


 肉は豚肉に似た魔獣の肉だが豚肉より柔らいのに油で揚げると弾力が出るので美味しい肉だ。


 それと好評なトマトスープ、野菜サラダを作った。


 初めての唐揚げ料理に父上が。


「マリュウスの作る日本料理は本当に美味しいな。前世ではこの料理は特別な日に食べていたのか? 」


「普通にどこの家庭でも食べていたよ」


 父上の言葉に母上が膨れて。


「私も一生懸命に作っているのに・・・・」


 父上が慌てて。


「マリアナの作る料理も以前と比べると数段美味しいよ」


「どうせ、私の作る料理は不味いわよ」


 父上が慌てて褒めたが後の祭りで、僕とクリア姉さんは顔を見合わせて笑ってしまったのだ。


 クリア姉さんが寂しそうに。


「王都に行けばマリュウスの料理を食べられないから行きたくないわ」


 僕が前世の孫に言っていたように。


「クリア姉さんが夏休みに帰って来た時は新しい日本料理を毎日作るから、王立学園に入りなさい。但し良い成績を取らないと作らないよ」


 父上が大笑いをして。


「ワッハッハッハー! マリュウスの勝ちだな」


 

 家族は優しく仲がよくて僕は、アマリア女神様が王族の子供に生まれ変わらせようとしたが、この家族の子供に生まれかわれて本当に良かったと思った。


 その晩はクリア姉さんが僕のベッドで一緒に寝て、夜遅くまで僕の前世の事、今までの事や学園に入学してからの事などを話した。




 翌日、道中、魔獣や盗賊から守る為に父上が警備兵10人を連れて馬車でキィウ王都までクリア姉さんを送っていった。


 出発する時はクリア姉さんが馬車の窓から見えなくなるまで手を振っていた。


 僕も涙を流しそうになったが、我慢して馬車が見えなくなるまで手を振っていたのだ。


 夏休みにクレア姉さんが帰って来た時はもっと調味料を探して美味しい料理を食べさせてあげるつもりでいる。


 それには魔力を増やして色んな物を召喚出来るようにしなければいけないので、魔力を増やす努力をすることにした。


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