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第8話、少年時代4、料理をする



 何と! 驚く事に植えたトマトとキュウリが1カ月で実がなり、収穫出来そうだ。


 真っ赤に熟れたトマトとキュウリをもぎ取り、篭に入れて僕が料理をするために台所に行くと母上が。


「その赤い物は果物なの? 」


「これは前世の野菜でトマトだよ。生で食べても美味しいよ。長い物はキュウリでこのままでも美味しいけれどサラダにすると美味しいよ」


 母上がトマトにガブリと齧りつき、目を大きく目開き。


「わぁー! 甘酸っぱく香ばしい匂いがして美味しいわー、マリュウスは野菜と言ったけれど、これは絶対、果物よ」


 母上が父上に食べさせる為に台所を出て行くと僕もトマトを食べて。


「何じゃー! これは。前世のトマトと違い桃の匂いがして甘酸っぱいわい。わしが知っているトマトと違い過ぎるわい」


 興奮して思わず88歳の老人の言葉で言ってしまい、母上がいなくて良かった。


 キュウリも食べてみたが、やはり前世のキュウリと違い少し甘みがある。


 不思議だが、どうやらこの世界の土壌は地球と違うので出来る作物の味が違うみたいなのだ。


 前世では料理も得意で孫たちは僕の作る料理は美味しいと言い、残さず食べていた。


 父上と母上が来て父上が。


「あのトマトは美味しすぎる。もっとないのか? 」


「今晩の夕食は僕がトマトを使って作ってみるから今は我慢してよ」


「そうか。夕食が楽しみだ」


「母上、料理の材料は何処にありますか? 」


「マリュウスは料理も出来るの? そこの食料保存室にあるから自由に使いなさい。」


「はい、前世では料理も得意でした」


「楽しみね。手伝う事はある」


「今日は僕が全部しますのでたまには母上は休んでいてください」


「でも、手伝う事があった時は呼んでね」


 食料保存室の扉をあけると、ひんやりしてよく見ると木の箱には氷が沢山いれてあるのは、母上が水魔法で氷を作り、食材が腐らないように入れておいたのだろう。


 白菜とほうれん草に似た野菜、この世界では良く食べられているジャガイモとサツマイモの間みたいな黒い色をした黒芋は、形はサツマイモに、味は少し甘みのあるジャガイモに似ている。


 レモンに似た果物あるので齧って見るとレモンと同じだ。


 他には、鶏肉、何の魔獣の肉か分からないが肉と卵、調味料は残念ながら塩と甘い果物を絞った物と蜂蜜の甘味料だけだ。


 どんな料理を作るか考えて、鶏肉を入れた肉野菜サラダ、ステーキ、トマトスープ、黒芋を油で揚げて父上の酒のつまみにポテトフライを作る事にした。


 食後のデザートはプリンを作ることにした。


 トマトを潰し液状にし、卵の黄身に酢の代わりにレモンの似たしぼり汁、塩と甘味料を加え特製のマヨネーズに似たドレッシングを甘酸っぱいものと、少し塩味を利かした2種類を作り、味見をして見ると思ったより美味しいではないか。


 サラダとには甘酸っぱいドレッシングをステーキには塩味を利かしたドレッシング掛けて味を付けた。


 スープは塩だけでトマトの自然の甘みが出て美味しく出来上がった。


 ポテトフライは塩とレモン汁をかけておいた。


 料理は見た目も大事なので綺麗に盛り付けておいた。


 最後にプリンを作って出来上がりだ。


 出来上がった事を知らせると母上とクレア姉さんが食堂に運んでくれて料理の盛り付けを見て父上が。


「これがマリュウスの作った料理か綺麗で美味しそうだな」


「黒芋を油で揚げたのは父上の酒のつまみだよ。食べて見て」


 ポテトフライを口に入れた父上が。


「これが黒芋か。まるで別物で美味しいぞ。酒が進みそうだ」


 クレア姉さんが。


「お父様だけ食べてずるいわ。わたしにも食べさせてよ」


 クレア姉さんがポテトフライを食べて。


「美味いー! いつもの黒芋とは思えないわ。まるで別物だわ」


 母上も食べて。


「美味しーい! マリュウスは料理の天才ね」


 サラダとステーキを食べ始めると母親が。


「同じサラダとステーキと思えないわ。この掛けてある物の味は絶品ね。今度作り方を教えなさい」


 父上とクリア姉さんは物も言わずに黙々と夢中で食べている。


 最後のデザートのプリンを食べるとクリア姉さんが。


「こんな美味しい物は初めてだわ」


 母上も。


「完全に胃袋を掴まれたわ。このプリンは美味しすぎるわ」


 食べ終わると皆が絶賛してくれて又、食べさせてくれと言われて作った甲斐があって、これからも食生活の改善に力を入れる事にした。


 作った料理は面倒なので全て日本料理だと言っておいた。


読んでいただきありがとうございました。

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