第60話、大陸を飛び回り農業を指導する
バーンズが結局、キィウ王都の工房は一番弟子を独立させて譲り、コウベ王都に移り住む事にしたのだ。
バーンズにはもう一台パソコンを召喚して与え、前世の道具や自動車をこの世界で作れるか研究させたが、出来ればこの世界の工業も発展するだろう。
俺は自分の国以外の3か国の顧問を引き受けたので3か国を見て回り農業を指導する事になった。
最初は一番、食料事情の悪いサウンド聖国に空間移転して行った。
サウンド聖国はエルフ族が70%でエルフ族は習慣なのか肉を食べないので食料不足は深刻だ。
レックス教皇に会いそのことを言い。
「エルフ族は何故肉を食べないのですか?」
「別に肉を食べるのを禁止しているのではないが昔からの習慣で食べないだけだ」
俺は考えて、肉をすり身にしてエルフ族の好きな野菜に混ぜて天ぷらにしてポン酢で住民にも食べさせてみたのだ。
食べたレックス教皇を始め住民たちは肉が入っているのに気が付かず、美味しいと言って食べている。
食べ終わった後で俺が。
「今の料理には肉が入っていたが、気が付いたか? 」
皆が驚き。
「ええー! 肉が入っていたのですか。肉の臭みや匂いがしなく分かりませんでした」
教皇も。
「いや~、肉が入っていたのは全く気が付きませんでした。肉は匂いがきつく生臭いのでエルフ族は食べなかったのですが此れなら食べるでしょう」
多分エルフ族は昔に生肉を食べて匂いや生臭いので肉を嫌いになったみたいだ。
エルフ族の料理人を集めて肉の料理のしかたや匂いや臭みを取る方法と調味料の使い方を教えたので時間はかかるがエルフ族も肉を食べるようになるだろう。
最後に持ってきたお米を炊いておむすびを食べさすと大好評だったのだ。
早速、教皇が我が国に農民の代表を送り稲作を覚えさすことにした。
サウンド聖国には1ヶ月間滞在して農業だけでなく木造建築や治世の理想的な仕方や義務教育を教えた。
滞在中に2週間に一度はアネットやツバキに会いに行き忙しい毎日だっだ。
だが時間はかかるがこれでサウンド聖国の食料事情は改善するだろう。
サウンド聖国を指導して分かったが、俺は我が国を長期間留守にするわけにいかないので、各国や領地から土魔法を使える農民を留学させて農業を覚えてもらうことにしたのだ。
長いような短かったようだったが、何とかアマリア女神との約束の食料事情は改善しそうな道筋が付き、後は時間が解決するだろう。
食料事情は改善したので内政に力を注ぐことにしたが暫くはのんびりすることにした。
バーンズがトラックを改造して魔力で走るようにしてくれた。
太陽パネルが無くなり後部座席は幌で取り外しが出来るのでまるでオープンカーみたいだ。
余り外に出ない母上とウサギ族の侍女のヘレナを誘ってドライブに出かけた。
初めて乗るオープンカーに馬車と違い早いので母上とヘレナは最初は怖がっていたが、なれると大はしゃぎで母上が。
「凄ーい! 景色が飛んでいるみたいね」
ヘレナも興奮して尾を膨らませ。
「うわー! ものすごく速い。風が気持ち良いわ」
郊外の農作地に広がった黄色い稲穂を見ては騒ぎ。
「まるで黄金がなっているみたいね。あれがお米になるのね。アーロンに見せたかったわ」
母上は今でも父上を愛しているみたいでなにかあると父上の名前を出している。
俺も父上が生きていたなら喜んでくれただろうと思い、父上が懐かしかった。
最後は雄大な滝の見える場所で弁当を食べて帰ったが、母上とヘレナが初めてのドライブに喜んでくれたので良かった。
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