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第59話、米を主食にする。



 ツバキに1カ月に一度は来る約束をさせられて別れてダンジョンを出ると、約束の2日後の朝でバーンズを迎えに行くと俺を見たバーンズが。


「アッ! おはようございます。すみませんでした。仕事は終わりました。直ぐにでも出発できます」


 バーンズの道具は俺の空間カバンに入れておいたので空間移転で俺の国に帰った。




 着いたのは俺の城の前の広い庭で始めて見る日本城にバーンズは。


「まるで白い鳥みたいで綺麗な建物だ。此れがマリュウス様の住まいなのですか」


「うん、この城は俺の前世の城を真似て建てた城だ」


 俺の城は街を一望出来て海も見えるので街並みを見たバーンズが感心して。


「こんなに綺麗な街は初めてみやした。わしもこの国に住みたくなりましたぜ」


「それは良いが、機械を見てくれるか」


 召喚した脱穀機は最新式で稲を刈りながら脱穀するが動力は電気かガソリンみたいだ。


 俺がパソコンに脱穀機と精米機の分解図を見せるとバーンズがパソコンの脱穀機の分解図を見ながら1時間後に。


「分かりやした。動力を魔力にすれば動いて使えます」


 召喚出来たのは脱穀機と精米機も1台なので。


「バーンズ、同じ機械を作れないか? 」


 パソコンを見て。


「此処に分解図と図面があるので作れると思いますが直ぐには出来ません。4か月はかかると思います」


 つくづく思うが、この召喚したパソコンはインターネットは出来ないが、その代わりにAI知能がインソールされていて何でも入っているので検索すればすぐにわかり、便利で重宝している。


 召喚した脱穀機と精米機を魔力で動かす事と、魔石から魔力を取り出す作業を見たが素人の俺にはチンプンカンプンで覚えるのを諦めた。


 脱穀機と精米機が魔力で動くようになり、農業隊が運転を覚えて動かし、脱穀機は稲刈りと同時に脱穀して乾燥して米にするので便利だ。


 昔は足踏みの脱穀機だったが進歩したものだ。


 脱穀した米を精米機で精米して炊いて炊きあがってご飯を見て久し振りの銀シャリに涙が出たくらいだ。


 食べてみると、コシヒカリには及ばないが美味しい味で感激した。


 取れたての新米で塩味だけのおにぎりを沢山作り側近と屋敷の使用人に食べさせたが、塩味だけなのに美味しいと言い母上など何と5個も食べていた。




 後日、米が主食になるか判断するために、料理人のモーリスに今回は塩味だけでなくおにぎりの中におかずを入れたおにぎりも作り、住民200人を招いて試食会をした。


 食べた住民たちの評判は上々でパンよりもご飯の方が良いと答えた人が7割もいて驚いた。




 荒地を大地魔法で農作地に変え稲作を本格的に始める事にした。


 問題がある、米の販売をエリー商会にすると塩、砂糖を扱っているのに米までエリー商会にするとあまりにも利益がエリー商会に集まるのでファニーを呼びそのことを言うと。


「陛下の言う通りで私も商人仲間から避難されるでしょう。私は塩は私の商会の独占販売にしていますが、砂糖は少ない利益で他の商人に卸すようにしたところ避難も少なくなりました。此れ以上この国の作物を扱うのは難しい状態なので商人ギルドに相談しては如何でしょう」




 幸いコウベ王都にも冒険者ギルドの他に商人ギルドも出来ていたので行くと、責任者が飛んできて。


「マリュウス陛下、わざわざ来なくても呼んでいただければこちらから参ります」


「分かった。今度からはそうする。今日は他でもないが若手の信用出来る商人を紹介して欲しいのだが」


「難しいですね。1週間後に候補者を連れて城に参ります」


 1週間後に商業ギルドの者が3人の商人を連れて来た。


 3人はいずれも20代と若い商人で鑑定魔法で見ると1人は強欲でもう1人は2代目で覇気がない。


 3人目は母親だけの片親で弟と妹を育てる為に必死で働いていて、誠実なので3人目に決めた。


 彼の名はテッドと言い25歳だ。


 その日は3人に採用、不採用は後日に伝えると言い、そのまま帰らせた。


 1週間後にテッドを呼び出し緊張している彼に。


「この国で生産する米の販売権を渡すが、出来るか? 」


 テッドはまさか今噂のお米の販売を任せると聞き量が多いので。


「ありがとうございます。ただ量が多いのでこの国以外の国や領地にどうして運べるか良いか悩んでいます」


 俺が作っておいた空間カバンを渡し。


「これは余が作った空間カバンだ。この城が入るくらいの量がはいるので使いなさい。但し無料ではない。今後の利益から分割で良いから白金貨1枚を払いなさい」


 中身は99歳の俺は人材も育てるのも楽しくテッドを大商人に育て上げるつもりなので、空間カバンをあげても良いが、それだと甘える事になるので白金貨1枚で売ることにしたのだ。


 テッドは俺の真意に気づいたみたいで深々と頭を下げて。


「誠にありがとうございます。御恩は忘れず陛下の為に尽くします」


「余の為ではなくこの世界の為に尽くしなさい」


 稲作が軌道に乗ったので我が国の食料事情は改善したのだ。


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