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第56話、新しい国作り



 新しい国作りが始まったが、新しい側近たちは慣れない初めての仕事に戸惑っていたが、3カ月も過ぎると実力を発揮し始めている。


 アンが提案して。


「そう言えば、国が出来たのに建国祭をしていないので愛国心を持たせるために建国祭をしてはどうでしょう」


 アンの言う通りで折角、国になったのに何もしないのはおかしいと思い。


「アンの言う通りで国民が団結するにはいい機会だ。建国祭をしよう。言い出したアンが中心になって計画を立てて実行しなさい」


「分かりました。エリー商会の会長のファニーさんはお祭りに詳しいので相談してみます」


「ファニーは王都にいるのではないのか? 」


「それが此処にいた方が商売になると言って王都の店は弟さんに任せてこの国に永住すると言っています。今はお店を新しく広い店に拡張していますよ」


 そう言えば、塩と砂糖と作物を各国や貴族の領地でも売り、取り扱い量が増えて今では王都の本店より売り上げが上がっていると言っていたのだ。



 

 お陰で俺の利益も多くなり、財務大臣のディンがこの国の収入が多いので驚いていたのだ。


 

 アンとファニーが来てファニーが。


「建国祭の予算はいくらくらいなのでしょうか。出来れば白金貨1枚は使いたいのですが」


 俺はこの際なので大盤振る舞いをして。


「白金貨2枚は使っても良いぞ。ダンジリを5台作って街を練り歩かせれば面白いだろう」


 アンがダンジリはこの世界にはないので。


「ダンジリですか? 初めて聞きましたがどんな物なのですか? 」


 ダンジリを知らないのも最もなので、パソコンにダンジリの写真を出して見せると。


「これがダンジリですか。綺麗ですね。早速作らせます」



 健国際は皆に任せてこれからの事を考え、今までを振り返り、野菜の種類も増え調味料も塩、砂糖、味噌、醤油、ドレッシング、マヨネーズ、胡椒も増えて食料事情は改善した。


 食料事情が改善したのは此の領地だけでサンビア王国、ボロニァ帝国、サウンド聖国は依然として食料不足に悩んでいる。


 我が国は作物や調味料は増えて来たが量が不足しているので食料の増産が課題だ。


 各国の食料不足を助ける為に砂糖と塩以外の作物の権利を放棄して誰でも栽培できるようにすることにしよう。




 健国際は以前移住者が増えた時のお祭りに比べ物にならないくらい大きな規模で行われた。


 建国際にはサンビア王国からブレンド王子とクレア姉さん夫妻とアネット王女が、ボロニァ帝国からエルトン・ボロニァ皇帝が、サウンド聖国からレックス・アリソン教皇がお祝いに来てくれた。


 クレア姉さんが以前の男爵領と余りにも変わっているので驚いていた。


 皆が俺の日本城を見て驚いてアネットが。


「早く結婚してこの城に住みたいわ」


 母上がとんでもない事を言い。


「もう一緒に住んだらいいのに」


 クレア姉さんが慌てて。


「結婚もしていないのに、いくら何でもそれは不味いでしょう」


 そんな一幕もあったが、住民は今では20万人はいるだろう。俺が男爵家を継いだ時は5千人くらいだったが短期間で増えたものだ。


 今ではコウベ王都を中心に郊外には農作地帯が広がり村も増えている。


 建国際の前日の前夜祭から大勢の人出て賑わい警備隊が整理に苦労していた。


 夜にはダンジリに提灯を付けて提灯行列をして街を練り歩くと、子どもたちが大喜びをしてダンジリの後を付いて回っていた。


 当日に作られた舞台の上に俺と母上が父上の肖像画を持って並んで俺が国王らしく挨拶をして。


「此の良き日に建国際を開ける事に喜んでいる。父親のアーロン男爵時代から協力してくれた住民には礼を言う。移民してきた住民たちにも礼を言う。皆のお陰で独立して王国になったがこれからも協力していい国にしていこう。今日はお祭りを楽しんでくれ」


 俺が挨拶を終わると。


「マリュウス国王陛下万歳! 万歳! 万歳! 」


 俺の横に並んでいた母上が涙を流して。


「まさか男爵家が国になるとは思わなかったわ。アーロンがビックリしているでしょうね」


 その夜はブレンド王子とクレア姉さん夫妻とアネット王女、エルトン皇帝、レックス教皇の他に住民の代表、側近も参加して宴会をしたが出された料理がこの世界に無い料理で美味しく全員が驚いていたのだ。


 料理はモーリスが担当したが、俺のパソコンを見て色んな料理を覚えてケーキまで作れるようになり、俺はモーリスに料理学校を作って料理を教えさして前世の料理を世界中に広めるつもりでいる。


 そうすればこの世界の料理も変わるだろう。


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