第48話、領都を作り変える
ギルドの近くにエリー商会のお店に寄ると以前は前世のコンビニみたいで狭かったが、拡張してまるでホームセンターみたいで魔石の魔力で動く照明器具や前世の家電品に似た魔道具類を中心に何でも売っている。
キィウ王都にいるはずのエリー商会の会長ファニーが従業員に何か言っていたが、俺を見ると。
「お久しぶりです。サウンド聖国に行っていたのでしょう。王都の噂ではボロニァ帝国が我が国に侵略を始めて戦争が始まると言っているのですが実際はどうなのですか」
俺はどう返事をするか悩んだが、ボロニァ帝国には絶対、勝てるので安心させる事にして。
「噂はボロニァ帝国が流した噂でサウンド聖国と同盟を結んだから戦争にはならないと思うよ」
「マリュウス様がサウンド聖国に行ったのはそのためだったのですね」
「そうだが、俺は付き添いで使者はジャンナ学園長だ」
噓も方便と言うが。不安を煽るよりも勝てると分かっているので少しの嘘で皆には安心して過ごして欲しい。
領地の人口は俺がこの領地に生まれ変わった時は5千人位と少なかったが、移住者住み始めると、食料事情は王都より良く物価も安いうえ家の家賃はタダ同然なので親戚や知り合いに教えて噂になり、雪だるま式に移住者が増え、今では5万人以上はいるだろう。
急激な人口増加で無計画で住宅を増やしたので街は古い家も多く、道路も狭く迷路みたいで道に迷う人出るくらいだ。
ファニーがそのことを指摘して。
「正直言って街は古臭いし。汚いので人口が今より増える前に新しい場所に移転するか、今の場所で作り直した方が良いと思いますよ」
俺も国になるのにこのままでは王都と呼べる街ではないので作り変える事にして。
「実は俺も同じことを考えていた。この際だから新しい街を作るつもりだ」
今の街は山脈から海に流れる幅500mくらいの河の西側にあるが、大雨が続くと河から濁流が溢れて家が流される時もあるので川より高台にある東側に新しい街を作る事にした。
新しい街を作る費用は土魔法隊が作るので安くできる。
それに塩や作物、調味料の売り上げが多く、利益も多いので今では使い道に困るくらいなので街を作る費用は十分ある。
最初に俺がAI知能の入ったパソコンで新しく作る街の構想を練り、地図を作りバスに見せると。
「これなら綺麗な街を作れますね。早速仕事にかかります」
バスは先ず下水と水道を作り、次に海の見える噴水のある公園の広場を作り、広場から碁盤の目の道路を作り、最後に表はレンガ家の中は木魔法を使える人が木で温かみのある家を建て始めた。
広場から奥に向かって商店街、一戸建ての家、公団住宅に似た3階建ての住宅にした。
建設隊は人数が増えたので二手に別れ一隊は河が氾濫しないように護岸に防波堤を整備して、東側から西側に渡れるように3つの橋を作っている。
街は獣人族が来る前に出来上がり、前世なら何年もかかるが、やはり魔法は素晴らしく早くも1か月後には新しい街が完成したのだ。
西側の旧市街地は俺が大地魔法で農作地にして農業隊が田んぼに作り変えた。
レンガ作りの一戸建てや前世の公団住宅など整然と立ち並ぶ出来上がった街を見て、住民たちはまるでお伽の世界みたいだと喜んで引っ越しをしている。
もともと家のあった住民には新しい家を無償で与えた。
ガルーダが案内して獣人族の移住者が来たのはやはり遅れて、街が完成して住民の引っ越しが終わった2週間後で、余りに綺麗に替わった街を見てガルーダは驚いて。
「スゲー! 街が綺麗に変わっている。驚いたぜ」
移住者してきた獣人族も余りに綺麗な街なのでビックリしているみたいだ。
母上が。
「街は綺麗になったのに私たちの屋敷はこのままなの? 」
いけねえー! 自分たちの住む屋敷を建てるのを忘れていた。
俺は新しい街の一番奥の海が見えて街を見下ろせる高台に新しく屋敷を建てる事にした。
俺は日本の城が好きなので、見た目は城の中でも大好きな姫路城に似た城を建てたのだ。
外見は白壁だがコンクリート作りで中はやはり木造で、3階建てだ。
これからの事を考えて1階には会議室、パーティーに使う500人は収容できる大広間、使用人たちの部屋、この世界には風呂がないので大浴場を作った。
2階は客室3階は俺たち家族が住む場所で母上の部屋にもお風呂を付けておいた。
母上はお風呂が気に入り今では毎晩お風呂にはいっている。
俺の部屋は3LDKで部屋のテラスに露天風呂を作り、アネットと結婚した時に備えて子供部屋も作っておいた。




