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第49話、ボロニァ帝国が侵略を始める



 新しい街が完成し獣人族の移住も終わり、獣人族の一部は警備隊に入ったが、殆ど人は農業に従事していてベテランの農民が指導している。


ファニーが新しい街を見て提案して。


「新しい街が完成した記念にお祭りをしませんか」


 俺はお祭りなど考えてもいなかったが、新しい住民も増えたので親しくなる為にも良い行事だと思い。


「面白そうだな。新しい住民が増えたので住民同士が親しくなれるので良いだろう。ファニーが中心になってどんなお祭りをするか考えてくれるか」


「私に任せてくれるなら盛大なお祭りにするわ」


 ファニーに任せたが、どんなお祭りにするのか楽しみだ。


 お祭りの前夜から夜店が出て前夜祭が始まった。


 領地で初めてのお祭りなので前夜祭は大勢の人出で俺も街に出たが、余りにも人が多くて身動きが出来ないくらいだ。


 お祭りの当日は会場には舞台が出来ていて、多くの出店が出て演芸大会も行われていた。


 俺は前世の神社のお祭りに孫をつれて楽しんだのを思い出して懐かしかった。

 残念な事に神輿がなかったが次にお祭りをするときは神輿を作って街を練り歩かそう。



 だが、楽しいお祭りが終わった1週間後にツバキが来て。


「ボロニァ帝国が宣戦布告もしないでボロニァ帝国軍が大勢の兵士を船に乗せてボロニァ帝国を出て侵略を始めたわ」


 予想より早く攻めて来たみたいだ。


 ツバキがボロニァ帝国が宣戦布告もしないで大勢の兵士を船に乗せてボロニァ帝国を出たと言うのにのんびりと。


「何処で迎えて船を撃沈すればいいかしら。」


「ウーン、何処でもいいけど、奴隷兵や一般の兵士は殺したくないから貴族や王族の乗っている船を領地の近くで沈めてもらえないか」


「やっぱり敵の兵士を助けるなんてご主人様は優しいのね」


「そうでもないよ。ツバキがいるから勝てると分かっているので余裕があるから無駄な事はしたくないだけだ。降伏した兵士は俺の領民にして農業を発展させてこの世界の食料不足を改善するつもりだ」


「ご主人様は敵の兵士を領民にさせるなんて懐も広くて頭も良いのね」


「俺はアマリア女神様と約束したこの世界の食料不足を改善したならのんびりと暮らすつもりだ。その為に敵の兵士に農作業に従事させるつもりだ」


「ウッフフフ、そう上手くいくかしら。皆がのんびりとさせないと思うわ」


 敵はまだボロニァ帝国を朝早く出たばかりなので使い魔のゴロウを偵察に行かせて領地に近づいたなら教えるように言っておいたのだ。


 勿論、住民にはボロニァ帝国が侵略を始めた事は知らせないので住民はいつもの通りの暮らしをしている。


 ゴロウの知らせでは夜は航行を止めて次の日の昼過ぎに領地に近付くらしいので、俺は勝つのが分かっているので露天風呂に浸かってのんびりしている。


 朝起きるとツバキが。


「暇なので帝国軍を見に行きましょう」


「俺は色んな魔法は使えるが空を飛べないぜ」


「私の背中に乗れば良いでしょう」


「そんな無茶を言うなよ。落ちたら大変だ」


「大丈夫よ。私と一体化するので宙返りしても落ちないわよ」


 俺はイヤイヤ、ツバキの背中に乗せられ空を飛んでいる。


 ツバキの言う通りでツバキがいたずらをして宙返りをしたが、何故か俺の身体はツバキの背中に吸い付いてツバキが宙返りした時は恐怖で悲鳴を上げたが、身体はツバキと離れずそのままだったのだ。


 帝国軍の船が見えた時は船の多さに驚いた。


 ツバキがいなかったら俺の領地は勿論、サンビア王国は蹂躙されただろう。


 船は多数の漕ぎ手の漕ぐ櫂と補助的な帆によって進む船のガレー船で、その中でも一番大きな船は旗船で司令官や王族が乗っているみたいだ。


 ツバキが帝国軍の船に近付くと、兵士は初めて見るドラゴンに驚き恐怖に慄いているのが分かるくらいだ。


 ツバキが悠々と空を旋回していてわざと船を外して弱いブレスを放つと、兵士たちは恐怖の為か海に飛び込んで逃げている者もいる。


 馬鹿な兵士だ。ツバキのブレスで煮えたぎっている海に飛び込んだなら死ぬだろうに。


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