第47話、領地に戻って
ツバキがトンでもない事を言ったが、ジャンナ学園長も賛成してボロニァ帝国に勝ったなら俺が独立して新しい国を興して国王になるらしいのだ。
領地は今の男爵領でサンビア王国の10分の1の小さな国なので今までと同じなので何とかなるだろう。
それにしてもクリフォード陛下がサンビア王国を譲ると言った時は驚いたぜ。
ツバキは用は済んだと言い帰り、俺とアンは王宮に泊まった。
その晩にアネットが俺の部屋に来て。
「マリュウス様、ドラゴンを召喚したのですね。ドラゴンはボロニァ帝国を壊滅させると言ってくれたので安心しました。それにマリュウス様はアマリア女神様の使徒だったのですね。ボロニァ帝国との戦いが終わったなら新しい国の国王になるのでしょう」
俺はアネットに何も話していないので。
「アネットはその話を誰に聞いたのだ。それに俺に様を付けるのは止めてくれ」
「お父様から聞いたわ。でも、マリュウス様はアマリア女神様の使徒なのでしょう。呼び捨てには出来ないし、国王になるのなら私と結婚しないでしょう」
「馬鹿な事を言うな。確かに俺はアマリア女神様の加護はあるが使徒ではない。皆が勝手に使徒と言うだけだ。俺はアネットと結婚する為に伯爵以上を望んだだけなのに新しい国の国王になる事になったが、俺はアネットが大好きで結婚するつもりだ。」
アネットが大粒の涙をながして俺に抱き着き。
「嬉しいー! もう死んでも良いわ」
「馬鹿だな。今死んでは結婚出来ないだろ」う」
アネットが泣き笑いをして。
「ウッウウ、ウッフフフ、本当ね」
俺はアネットがたまらなく愛しくなり、キスをしたのだ。
アネットも俺に抱き着いたままキスに応じ終わると、頬を真っ赤にして。
「嬉しい~! 最高に幸せよ」
そう言えば俺が前世の記憶を持っている事を話していなかったので、全てを話し最後に。
「だから俺は中身は99歳の老人だ。それでも俺と結婚してくれるか」
「あら、それはジャンナ学園長から聞いているわ。でも今は17歳のマリュウスでしょう。中身が99歳なら知恵が豊富で返って頼もしいわ」
ジャンナ学園長が口止めしたのに俺が中身は99歳だとバラしたみたいだ。
フゥー、嫌われるかと思ったが、そんな事もないみたいでホッとした俺なのだ。
さてと、アネットと一緒になる為にも、踏ん張って新しい国になる領地を発展させよう。
次の日に空間移動して領地に帰った。
やる事は山ほどあるが、先ずは移住してくる獣人族1万人の住まいを作る為に、建設隊のバスに。
「獣人族1万人が移住してくるので5千の住宅を作ってくれ」
「ええー! 1万人が移住してくるのですか。大変だー! 分かりました。任せてください。今では建築隊は50人に増え、マリュウス様に教えて貰った下水や水道も作れます。木魔法を使える人も協力してくれるので5千の住宅なら1週間もあれば作れます」
バスは研究熱心なので建築方法を独自な方法で建てるみたいだ。
それにしても魔法は便利で1週間で5千の住宅を建てられる。
次に農業隊のベンを呼び。
「ベン、稲作を始めるので俺が手本を見せるので田んぼを作ってくれ」
「稲作? 田んぼ? 初めて聞きますが」
「だから俺が手本を見せると言っているだろう」
「分かりやした」
俺が初めて大地魔法を使い、荒れ地を豊かな農地に変えて1週間かけて田んぼの作り方を教えた。
ベンは呑み込みが早く直ぐに田んぼを作り始めた。
領地を離れていたのでギルドの様子を見に行くとギルドマスターのドロシーが俺を見て。
「マリュウス様、お久しぶりです。お陰様で魔石が沢山取れるので冒険者が増えて私も仮から正式に此処のギルドマスターになれました。お礼を申し上げます」
「そうか。良かったな」
そう言えばギルドの利益の20%は領主に入るので俺も喜んでいる。
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