第42話、サウンド聖国で
翌日、ジャンナ学園長に連れられてアンとガルーダを残して俺とツバキが会議室に行くと、白い髭を生やした老人が俺に。
「ジャンナから聞いたが君がアマリア女神様の使徒のマリュウス様か。わしは教皇のレックス・アリソンじゃ。わしは長い事生きているがマリア女神様の使徒様と会うのは初めてじゃ」
俺はマリア女神様の使徒ではないので。
「俺はマリア女神様の使徒ではありません」
「アマリア女神様の加護があると言う事はアマリア女神様の使徒じゃろう。この世界の守護者のドラゴンを召喚して使い魔にしたそうじゃが、此れでこの大陸も平和になるだろう。礼を言う」
何故かマリア女神様の使徒と思われたが挨拶をしていないので。
「挨拶が遅くなりましたが、マリュウス・ボルトンと言います。こちらこそよろしくお願いいたします」
次にレックス教皇がツバキに向かい、深々と礼をして。
「此の世界の守護者であるドラゴン様この度は世界を守る為にマリュウス様の召喚に応じて頂き誠にありがとうございます。お礼を申し上げます」
会議室にいた7人の長老たちも俺とツバキに深々と頭を下げてお礼を言って会議室を出て行ったのだ。
え?・・・・?!
話し合いをするのじゃないの?
俺が不思議に思っていると、レックス教皇が。
「世界の守護者であるドラゴン様がいられるのでボロニァ帝国の野望は砕かれるので話し合いは必要ではなくなりましたが、マリュウス様から何か要望がありませんか」
男爵の俺に様を付けて呼ばれるのは嫌なので。
「出来れば俺に様をつけて呼ぶのは止めて頂けませんか」
「とんでもない! この世界に初めて現れたアマリア女神様の使徒様を呼び捨てになど出来ません」
フゥー! 難儀な事だ。男爵は最下位の貴族なのにサウンド聖国の最高権力者の教皇に様を付けて呼ばれると身体がムズムズするぜ。
ジャンナ学園長が俺が前世の記憶持ちでアマリア女神様の加護持ちで、ツバキが人化したドラゴンなど全てを兄であるレックス教皇に話したみたいで、それからは賓客として扱われたのだ。
次の日からサウンド聖国を見て回ったが、領土は広いのに人口は少なく10万人に満たないくらいだ。
エルフ族の次に人間族が多く少ないが獣人族やドワーフ族もいる。
サウンド聖国もやはり食料不足で3食どころか1日1食の人もいるみたいだ。
早くボロニァ帝国との戦いを終わらして食料不足と食事を改善しなければと思った。
サウンド聖国の各地を1週間かけて見て回って王宮に戻ると、王宮が慌ただしいので訳を聞くとレックス教皇が。
「ボロニァ帝国の奴隷商人が奴隷狩に来るとの情報が入ったので対策をしています。奴隷商人が今回は200人の兵士やならず者を雇って孤立している村を狙って襲うので対策に困っています」
エルフ族の女性は性奴隷として高値で売れるのでボロニァ帝国の奴隷商人が奴隷狩を度々行っているらしい。
俺も腹が立ち奴隷商人を待ち伏せて捕ええる事にして。
「奴隷商人たちは何処から来るのですか?」
「ボロニァ帝国に通じる東の街道から来ている情報がありましたが道は2本あるのでどの道を通るか分かりません」
俺はサウンド聖国には軍隊があると思い。
「軍隊を出して奴隷商人を倒せば良いのではありませんか」
レックス教皇が意外な事を言い。
「アマリア女神様の教えでわしたちは平和主義者で軍隊は持っていません。だがエルフ族は魔法が得意なので戦争の時は魔法で敵を追い払います。奴隷狩商人はずる賢くいつも姿を晦まし何処に現れるのか分からないので対策に苦慮しています」
奴隷商人を見張っていた人が、奴隷商人たちは4組に分かれて今回も見失ったらしいのだ。




