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第26話、学園生活11、父上が急死する


 学園に入学して3年目に入り、3年生の新学期が始まった。


 2年生の時は班対抗試合では3年生以外で初めて僕たちの班が優勝した。


 今年は追われる立場だが連続優勝するために武術と魔法の訓練は怠っていない。


 そんな学園生活を送っていたある日の授業中に急いで学園長室に来るように言われて行くと、クレア姉さんがいて、涙を流しながら


「マリュウス、驚かないでね。アーロンお父様が急死したとの連絡がマリアナお母様から先ほど届いたのよ。急死したのは心臓が原因らしく、警備隊の指導中に倒れたみたい」


 まだ40歳を少し超えた筋肉隆々の父上が亡くなったと聞いても信じられず。


「嘘だー! 嘘だー!・・・・・・クレア姉さん嘘だろう・・・・・・・・」


 学園長が静かに。


「マリュウス、嘘だと思いたいのは分かるが現実を受け入れなさい。お主は直ぐに15歳で成人するので家督の男爵領を継がねばならんのじゃ。早急に領地に帰り、母親を支えなさい」


(わしは前世は99歳まで生きたが父上は若すぎるのに亡くなり。母上や領民は困っているはずで、こんな時こそわしが前世の経験を生かして助けなければいけないのにメソメソしていたなら天国の父上にも叱られるだろう)


 僕は学園長とクレア姉さんに。


「あまりにも急な事で取り乱してすみませんでした。学園長すみませんが僕は退学して領地に戻り家督を継ぎます」


 学園長が。


「残念じゃが、それが良いだろう」


 クレア姉さんも。


「マリュウスごめんね、私は男爵家を抜けているので今は領地に行けないわ。でも落ち着いたならお墓参りには必ず行くわ」


 アネットとクリス、ブリアナに父上が亡くなり領地を継ぐために学園を退学すると言うと、クリス、ブリアナは残念がり、王都に来た時は必ず連絡をしてくれと言っていた。


 アネットは僕と2人になると思いがけない事を言い。


「マリュウス、私は貴方を好きよ。男爵領に行って会った時から好きだったわ」


 精神的には年寄りだが、現実の15歳になる僕もアネットは優しく絶世の美少女で僕も大好きだが、アネットは王女で僕は最下位の貴族の男爵だ。


 クレア姉さんは公爵家の養女になってブレント王子と婚約できたが、僕は男爵家の跡取りなので無理だ。


 王族と結婚できるのは伯爵以上と決められているので両思いでも結ばれる事はないので僕は断腸の思いで。


「僕より良い男は沢山いるからその中にはアネットに合う人もいるのでその人と結婚しなさい。僕も僕の身の丈に合う人と結婚する気でいる」


 現実を知っているアネットは涙を零して。


「私はマリュウスと一緒になれないなら一生独身を通す覚悟よ」


 アネットは若いのでそう言ったが、もう会う事も少なくなるので僕の事は忘れるだろう。




 その晩に荷物は空間カバンに入れて翌朝、まだ夜明け前に馬で寮から誰にも見送られずにボルトン男爵領に向かった。


 キィウ王都に今度来るのはクレア姉さんの結婚式でそれ以外は来ることもないだろう。


 学園生活はそれなりに楽しかったが前世の、高校、大学みたいに友達は班のメンバー以外出来ずに、やはり身分社会だと痛感させられた。


 キィウ王都を出ると小さい頃からの父上と過ごした事を思い出し、自然に涙が出て止まらず涙を拭きもせず流しながら馬を走らせた。


 その後はこれからどうすべきか考えながら馬を走らせた。


 最初は突然領主が亡くなって不安になっている領民を安心させることだ。


 アマリア女神様との約束のこの世界の食料不足をなくすために農業を発展させると言ったがどうも無理みたいだ。


 理由は何故、農業を発展させるのに色んな農機具や農作物を取り寄せる事が出来るからと言って召喚魔法を授けたのか分からない。


 農機具よりも土魔法を授けてくれたなら農機具より効率よく農作業を出来るのに、アマリア女神様は農業を知らないのでこの世界が食料不足になっているのではないだろうか。


 農業を知っていたなら土魔法を授けたはずだ。


 そんなことを考えながら寝るのは馬を休ます為に2時間走らせ30分の休憩を取る時に寝るだけで、馬車なら5日間かかるのを3日目にはボルトン男爵領に戻って来た。


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