第23話、学園生活9、クレア姉さんの婚約発表
ダンジョンの入り口には前世の神社の鳥居に似たものがあり、進むと広い洞窟で灯りがないのに明るい。
不思議に思い壁を見ると苔が光っている。
洞窟を抜けると驚いた。
地下なのにまるで外の草原で池や森まであり、動物もいる。
依頼の薬草は図鑑で見て知っていたのでクリスと探したが中々見つからない。
水辺に生えていると聞いたので湿地帯を探すと見つかり、依頼は20本だったが倍の40本、採集できた。
ギルドに帰り、依頼料を貰ったが小銀貨5枚で円に治すと5千円で初心者の冒険者は暮らすのが大変だと思った。
10日間連続で薬草採集をしたが昇級は出来なく魔獣と戦うのは諦めたがクリスが。
「ダンジョンの北側にある森に魔獣がいるみたいなので行ってみないか? 」
「え? でもF級冒険者は魔獣を狩ってはいけないのじゃないのか」
「薬草の採集中に魔獣に襲われた事にすれば大丈夫だよ」
「クリスは悪知恵が働くな」
「悪知恵じゃなくて頭が良いのだ」
「まぁ、そう言う事にしておくよ」
森に行き魔獣を探したが中々みつからない。
1時間くらい探すといた。
初めて見る猪魔獣で体長が2mもある鋭い牙を持っていて、僕たちを見ると突進してきた。
クリスが火魔法で火の玉を放ったが威力が弱く表面の毛が焼けただけで猪魔獣は怒りそのまま突進してきた。
僕は使い魔を召喚しようとしたが間に合わず、苦し紛れに覚えたばかりの魔法弾を撃ち込んだ。
魔法弾は命中して猪魔獣を粉々にして吹き飛ばし余りの威力にクリスが。
「スゲー! 猪魔獣が粉々になって吹き飛んだぜ」
猪魔獣の肉と毛皮は高く売れるらしいが粉々になったので牙を空間カバンに入れて帰り、ギルドで売ったが、F級冒険者が猪魔獣を倒したので大騒ぎになり、僕とクリスは猪魔獣を倒したのでE級冒険者に昇格したのだ。
クリスには火魔法の威力が弱いので魔力を増やす方法を教えておいた。
残りの夏休みの間はE級冒険者になったのでダンジョンで危険を避けて角ウサギ魔獣など弱い魔獣を相手にして、クリスは火魔法の練習して、僕は剣の実践的な訓練をしていた。
魔法剣を始めて使ったが切れ味が凄く、角ウサギを簡単に真二つにして余りの切れ味にビックリしたくらいだ。
クレア姉さんとブレント王子様の婚約発表が近づいて両親がキィウ王都に来て久し振りに僕を見て父上が。
「マリュウスまた背が伸びたな。だがまだ筋肉が少ないので増やす訓練をしなさい」
全く父上は筋肉は裏切らないと言い、筋肉を付ける事をいつも言うので周囲の人たちは困っている。
僕は、今は成長期で背が伸びているので筋肉をつけ過ぎると身長が伸びなくなるので筋肉を付ける運動は程々にしている。
今は女性と付き合う気はないのに母上は僕が変な女に騙されないか心配をしている。
この世界では13歳の貴族なら婚約者がいるのが普通なのだが、前世の記憶のある僕は婚約、ましてや結婚などとんでもない。
クレア姉さんとブレント王子様の婚約発表の日は大勢の貴族たちが集まり盛大に行われ、王宮の前の広場には大勢の住民が集まっていた。
王宮の前の広場から見える防御壁の上からクレア姉さんとブレント王子様が手を振ると歓声が上がり、手を振っているクレア姉さんは綺麗で幸せそうだった。
夜は婚約を祝うパーティーが開かれ、両親は特に父上はクレア姉さんがブレント王子様にとられたと思ったのか、寂しそうだった。
父上は僕に。
「良い機会なので良い女を見つけて早く婚約しなさい」
と言ったが、貴族の令嬢たちは伯爵以上の高位の貴族の跡取りの息子に群がり、辺境の貧乏男爵の息子の僕などには見向きもしない。
僕が料理を食べていると、アネットが来て。
「マリュウス、踊りましょう」
僕は一応ダンスは貴族のたしなみなので母上に習ったが、王女様と踊るなど目立つので嫌で。
「僕はダンスが苦手なので勘弁して下さい」
「あら! 私と踊るのが嫌なの? 私に恥をかかせる気なの」
仕方ないので踊ったが、皆の注目を浴びて緊張して踊りを楽しむ事など出来なく、アネットの足をふみそうになり、終わった時は緊張が解かれホッとした。
ホッとしたのも束の間で母上に私と踊りなさいと強引にフロアに連れていかれ踊り、ダンスが苦手な僕は疲れ果てたのだ。
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