第21話、学園生活7、魔法の研究
次の日教室に行き、アネットに前世の記憶を学園長に話した事は言わずに訳を話すと。
「あの変わり者の学園長に気に入られたみたいね。良かったわね。魔法の研究頑張ってね」
教室を出て図書室に行くと学園長が来て。
「スマンが用事で3週間ほど留守にするが、留守の間、好きな本を読んでいてくれ」
好きな本を読めるので喜んで。
「何の用事か知りませんが気を付けて行って来てください」
学園長が図書室を出て行くと、図書室を見て回り、王立学園なので色んな本が沢山あった。
だが目当ての農業の本はなくガッカリした。
魔法の本があったので読んでみると、魔法言葉の本ばかりで、この世界では魔法を使うには魔法言葉を言わなければ魔法は発動しないらしい。
前世のラノベ小説では無詠唱で魔法を使えるが、魔法の原理を理解し、正確に想像しないと無詠唱で魔法を使えないと書いてあった。
幸い僕は科学の知識があるので、どうすれば風、水、火が起るのか自然現象を正確に想像できるので無詠唱で魔法を使えるみたいだ。
魔法の本は沢山あるが魔力を増やす方法をかいてある本は見つからない。
それでも諦めずに読んでいると、3日目に表紙の破れた古い魔法の本を見つけて開くと見た事のない文字で読めない。
困っていると頭の中に声がして。
「言語翻訳魔法を取得しました」
ええー! 何なんだ!
不思議な事に見た事もない文字が日本語に変わり、読めるではないか。
どうやらどんな文字や言葉が分かる言語翻訳魔法を取得したみたいだ。
これもアマリア女神様の加護があるからだろう。
本は古代魔法国の本で遺跡から出た本で誰も読めなくそのまま放って置かれたようだ。
読んでみると古代文字は難解で前後が逆や言葉の意味がわからないので理解できない。
学園長なら分かるかも知れないので帰って来るのを待つことにした。
その間に薬草の図鑑があったので読んでみた。
この世界は医学も遅れていて医者は免許がなく、医学の知識のある人に弟子入りして医学を覚えて医者として開業するらしい。
薬草で作る薬は液体だけでポーションと呼んでいる。
ポーションを作る人を薬師と呼んでその薬師が医者も兼ねている事もあるらしい。
ポーションの作り方の本もあったので役に立つと思い、勉強して暇な時にポーションを作ってみることにした。
約束通り3週間後に学園長が帰って来たので古代書の事を話し。
「文字は読めるのですが、古代書は文が前後しているので理解が難解で困っています。学園長は分かりませんか? 」
「婆には古代文は読めないのでマリュウスが訳してくれんか」
「分かりました。この世界の文字で書いてみます」
訳した文を見て学園長が長い事生きているので分かるらしく、紙に書き直して。
「これなら分かるだろう」
見ると前後の文を現代風に書き直してあるので意味が分かる。
学園長が。
「これは魔法の革命じゃな。婆も知らなかった事が色々書いてあるわい」
確かに5大魔法以外の魔法が書いてあり、魔力の増やし方も書いてあるので学園長が言う通り魔法の革命かも知れない。
だが、古代書の20分の1も解読していないので全部解読するには数年かかるだろう。
学園長は古代文字に詳しい学者に翻訳を頼むと言っていたが果たして翻訳が出来るだろうか。
学園長が学園から出ていった理由について話してくれて。
「婆が行ったのはアマリア女神の聖地のサウンド聖国だ。マリュウスがアマリア女神の加護持ちなら知っておいた方が良いので言っておくが、ボロニァ帝国が大陸の制覇を狙っているのは知っておるか」
「ブレント王子様から聞いて知っております」
「サウンド聖国はエルフ族が70%で国王もエルフ族だ。婆は国王と知り合いでボロニァ帝国に対して共同で戦うための対策を話し合う為に行ったのじゃ」
「そうなのですか」
その後も学園長が話してくれて、
ボロニァ帝国は5年後に大陸を制覇する戦いを始めて、最初にサンビア王国を傘下にするための船を作っているらしい。
船で海上から攻めてくるらしく上陸するのは普通ならキィウ王都の近くに上陸するが、ボロニァ帝国に近いボルトン男爵領に上陸して陸路を進んでキィウ王都に行くかも知れないと言われて僕は驚き、5年あるので対策を考えなければと思ったのだ。
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