第15話、学園生活1、旅路
僕は13歳になり、いよいよキィウ王都の王立学園に入学する。
入学試験は簡単なので心配は魔法と剣の実技だが父上が。
「心配するな。マリュウスは剣術は受験生でもトップクラスだ。召喚魔法で魔獣を召喚して驚かせろ」
「はい、でも下級貴族なので虐められないか心配です」
「ハッハッハー! 俺は虐めようとした奴らを実力で黙らせたよ。マリュウスなら大丈夫だ」
母上も楽観して。
「其れよりもマリュウスなら女に持てそうで変な女に騙されないか心配だわ」
母上は変な事を心配しているみたいだ。
明日はキィウ王都に出発するので3年間は両親や皆と会えない。
最後なので今日は僕が料理を作ったが父上が。
「3年間はマリュウスの作った料理を食べられないな」
母上が。
「マリュウスの作る料理を教えてもらったから大丈夫よ」
父上が複雑な顔をしていたのはやはり僕と母上では微妙に味が違うのが分かっているからだろう。
侍女のヘレナも僕がいなくなるのでお守りを渡して。
「このお守りは獣人族が旅に出る人が無事に帰って来るのを願って渡すお守りです。3年間元気で無事に過ごして帰って来て下さい」
「ありがとう。大事にするよ」
次の日、父上と今回は母上も同行して警備兵に守られてキィウ王都に向けて出発した。
キィウ王都までは馬車で5日間の旅だが、途中、魔獣や盗賊が出ることもあるので父上が新しく剣をくれた。
領地から出るのは初めてなのでワクワクしている。
1日目は何事も無く過ぎたが晩は野営で用意したテントの中で寝た。
2日目も無事に過ぎて宿に泊まった。
3日目は森の中の道を進んでいると、魔獣が出た。
魔獣を見るのは召喚した魔獣と獣人族の集落を襲った灰色狼魔獣を見ただけでそれ以外、初めてで、出たのは2匹で1mくらいのウサギで前世の可愛いウサギではなく鋭い牙とツノをもっている。
警備兵の虎族のガルーダが簡単に倒した。
その後も魔獣は出たが警備兵が倒して、盗賊は出なくて無事に丘の下にキィウ王都が見えて来た。
街は防御壁に囲まれた中にあり、領地の街とは比べものにならない大きさで街の入り口には平民用と貴族専用の2つの大きな門があった。
僕の乗る馬車は貴族専用の門から街に入った。
街の中に入ると道は広く石畳の道路で人が大勢歩いていて、歩いている人の中には獣人族、ドワーフ族、エルフ族もいる。
家は木造は少なく、煉瓦と石作りでまるで前世のローマ時代にタイムスリップしたみたいだ。
父上が街を説明してくれて。
「王都は住民が住む場所が決められていて、此処は平民街で少し進むと商店街でその先が貴族街で貴族街の奥に王族が住む王宮がある」
父上の言う通りで商店街を抜けると貴族街で奥には王宮が見えて来た。
馬車が着いたのは王宮で僕は宿に行くと思っていたので。
「父上、何故王宮に行くのですか? 」
「俺にも分からんが、陛下に王宮に来るように言われている」
王宮に行くと、父上が門番に。
「俺はアーロン・ボルトン男爵だ。王宮にくるように言われている」
門番が。
「お待ちしておりました。今、門を開けます」
門番が豪華な門を開けると、公園みたいで中央には川があり、両側に石畳の道があり、花が咲き乱れている。




