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第12話、少年時代、王族が来た


 僕は10歳になったが、農業指導員みたいな仕事も一段落して、農地を改善したので小麦、野菜もトマト、キュウリ、ナス、キャベツ、玉ねぎの種類が増え収穫も増え、食糧不足も少しは改善した。


 だが、まだまだで調味料などは以前のままで、大豆、米、胡椒、サトウキビなどを召喚して大豆とサトウキビで味噌、醤油、砂糖などを作って食料事情を改善していかねばならない。


 玉ねぎは召喚出来たが、特に主食にするつもりの稲を召喚できないので魔力を増やして意地でも稲を召喚するつもりだ。


 問題は山積だ。


 僕はまだ10歳と若いので焦らずゆっくりと農業を改革していくつもりでいる。


 13歳になると王立学園にいかなければならないので、15歳で卒業したなら本格的に行動することにしてそれまでは色々な勉強の期間にするつもりだ。


 クリア姉さんが夏休みには帰るので楽しみにしている。




 最近は魔力を増やす訓練と剣術の訓練に励んでいるが魔力はなかなか増えない。


 剣術の腕が上がりチャドといい勝負が出来て3回に1回は勝てるようになった。


 虎族は4人兄弟がいるが長男のガルーダは大剣を自由自在に操りその上、腕力があるので強くて勝った事がない。


 今日もガルーダと戦っているが、打ち込んで来た剣を受け止めると剣を吹き飛ばされるので、剣を受け止めずに剣で一瞬受けて流してみた。


 するとガルーダが勢い余って姿勢を崩したので胴を狙って撃ちこむと、やったー!


 初めて1本取った。


 ガルーダがガックリして。


「俺が子供に負けたのか。信じられん」


 見ていたチャドが。


「ガルーダ、マリュウス様を子供と思わんほうが良いぞ。力はないが業師で相手の力を利用するので俺でも3回に1度は負けるぞ」


「そうか。今は油断して負けたが次は負けないぞ」


 それからガルーダが本気で戦い、僕は悔しいがボコボコにされたのだ。




 そんなある日に前触れもなく豪華な馬車が騎士に守られて屋敷に来た。


 両親と僕が屋敷から出て見ると、馬車から降りて来たのは綺麗な顔の男性と僕と同じくらいの年齢の絶世の美少女に最後に降りて来たのはクリア姉さんでビックリした。


 クリア姉さんが僕に抱き付き。


「マリュウス、久し振り。身長が伸びて逞しくなったわね」


「うん、久し振り。一緒に来た2人はだれなの? 」


「学園の同級生でサンビア王国の第1王子のブレント様と妹で第1王女のアネット様よ」


「ええー! 王子と王女様なのかよ」


 いやー! 驚いたぜ。まさか王族がこの僻地にくるとは。


 応接間に通すと、ブレント王子様が父上に。


「師匠久しぶりです。その節はお世話になりました」


 アネット王女様が僕に。


「貴方が料理の天才のマリュウスね。クリアさんから色々聞いているわ。料理を食べるのが楽しみね」


 僕はこの世界で初めて見る絶世の美少女に緊張してしまい。


「ぼ、僕はマリュウスと言います。宜しくお願い致します」


 アネット王女様が何故か頬を赤く染めて。


「アッ! 挨拶が後になってすみません。アネット・サンビアと申します。宜しくお願い致します」


 ブレント王子様は父上が王都にいる時に剣術を教えたので今でも師匠と呼んでいるのだ。


 ブレント王子様が僕に。


「俺はブレントだ。マリュウスは農業に詳しく、料理が上手らしいな。今晩の料理は楽しみにしているぞ」


 参った! 前もって来るのを知らせてくれれば食材を用意できたのに、予定外で今から料理の準備をしなくていけないが、食材があるのか心配だ。


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