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第99話『理想の角地を獲得』
「……よし、契約成立だ!」
商業ギルドの応接室で、啓太は店舗の賃貸契約書にサインを交わした。
『竜の穴』や『黒鉄の連峰』の討伐で得た膨大な報奨金が、最高の形で活きることとなった。
「やりましたぁぁ〜〜っ! ケイタさん、ついにわたしたちのお店ですぅ〜〜っ!」
リーネが飛びついて喜び、ルナとダグラスが固いハイタッチを交わす。
「ふふ、これで第一関門突破だね、ケイタ」
「ああ。だが、ここからが本当のスタートだ」
啓太たちはさっそく獲得した物件へと向かい、鍵を開けて中へと入った。
ホコリの舞う広い室内を見渡し、啓太は仲間たちに向かって力強く宣言した。
「ここに、商品を魅力的に見せる『陳列棚』を作る。入ってすぐの場所には、ホットスナックと極上パフェが並ぶ『温冷ショーケース』だ!」
「レジ横の王者、フライドチキンも絶対置こうぜ!」
「看板の絵は、わたしが一番気合を入れて描くですぅ!」
がらんとした空間に、みんなの夢と熱気が満ちていく。異世界初となる夢の店舗構築が、いよいよ本格的に始まった。




