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第98話『王都での物件探し』
翌日、啓太たちは王都の商業ギルドを訪れ、店舗となる物件の選定に入った。
「条件は三つだ。人通りが多い大通りに面していること、商品の搬入がしやすいこと、そして何より……誰もが立ち寄りやすい場所であること」
商人ギルドの職員が提示する無数の地図を、啓太は『鑑定』スキルを交えて精査していく。
「ここは家賃は安いが、路地裏で夜間の街灯が少ないな……。こっちは広いが、馬車の搬入路が狭い」
「店長、妥協はナシだろ? あたいらの『1号店』なんだからさ!」
「勿論だ。妥協は一切しない」
半日かけて王都中を歩き回り、啓太の【強運】が指し示したのは、王都中央広場から冒険者ギルドへと続くメインストリートの角地だった。
「ここだ……! 角地で2面が道路に面していて、視認性が抜群だ!」
「わあ……! 日当たりも良くて、すごく素敵な場所だね!」
シルフィが声を弾ませる。
「元は古着屋だったみたいだが、改装すれば広々とした売り場とバックヤードが作れるぞ!」
元コンビニ店長としての配置構想が、啓太の脳裏に立体的に組み立てられていく。ここが、彼らの夢の始まりの地となるのだ。




