↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
90/115

第90話『帰還と新たな名声』


 『竜の穴』の発生源討伐を遂げた『クローバー』の五人は、地下迷宮の冷気から解き放たれ、夕陽に染まる王立都市グランドールへと戻ってきた。

 重厚な本部ギルドの扉を開けると、そこはいつにも増して大勢の冒険者たちで賑わっていた。

「おい、見ろ……あいつらだ!」

「『竜の穴』の異常発生源を、たった一個パーティーで潰してきたっていう……!」

 受付カウンターへ向かう啓太たちの背中に、驚きと敬意の混ざった視線が突き刺さる。

「皆様、本当にお見事でした! 討伐の確認が取れましたわ!」

 受付の女性職員が、輝くような笑顔で受領書にサインを交わした。

「王都近郊の流通を脅かしていた大発生源の討伐……この功績は計り知れません。ギルド本部より、特別報奨金として金貨五十枚を授与いたします!」

「き、金貨五十枚……ッ!? ふぁぁぁ〜〜っ! 一生分のお菓子が買えちゃいますぅ〜〜っ!」

 リーネが長耳をピンと立てて大はしゃぎし、周りの冒険者たちからも「うおぉぉぉっ!」「マジかよ!」とどよめきが上がった。

「ハハッ! 一文無しで店長に集かってたあの頃のあたいに見せてやりたいぜ!」

 ルナが豪快に笑い、ダグラスも誇らしげに胸を叩いた。

「なに、啓太の的確な『看破』と、俺たちの『豪腕』、そして後衛の『疾風炎撃』が見事に噛み合った結果だ! なあ、啓太!」

「ああ。みんなの力のおかげだよ」

 啓太が苦笑しつつ頷くと、シルフィが隣で嬉しそうに目を細めた。

「ケイタの作戦とみんなの連携があれば、どんな強い魔物だって怖くないね!」

 その夜、グランドールで一番の活気を誇る酒場で、五人の盛大な祝勝会が催された。

「それじゃあ――『竜の穴』発生源討伐と、今後の『クローバー』の発展を祈って、乾杯!」

「「「乾杯ッ!! / 乾杯ですぅ!」」」

 カチャン!と派手にグラスが打ち鳴らされる。

「店長! 今夜はあたいの奢り……と言いたいところだが、報奨金山分けだから実質みんなの金だな! ガンガン飲んで食おうぜ!」

「ふふ、ルナったら。でも本当に美味しいね、このお肉!」

 運ばれてくる豪華な料理を前に、宴は最高潮に達した。

元コンビニ店長としての管理能力と【強運】、そして弱点を射抜く『看破』。

最強の仲間たちとともに試練を乗り越え、『クローバー』の名声は王都グランドール全体へと轟き渡ろうとしていた。

「よし……次はどんな危険な依頼でもかかってこい! 俺たちの連携を見せてやろうぜ!」

「「「おおーっ!!」」」

 弾けるような笑い声と熱気の中、五人の絆は新天地でより一層深く、強固に結ばれていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。