再戦!
もはやこの時間に投稿するのが普通になってきた
ふぅ、所詮はそこんじょそこらのプレイヤー。たった一人でレイドボスに立ち向かった俺の敵ではない!
そう言おうと思っていたのだが、あと少し避けるのが遅れていたら死んでいただろう。ちょっとかすっただけでHPが半分以上持っていかれたぞ。いやー慢心はいけないね!ありがとうパウンドくん!
「おい!どんなズルをしやがった!このクソガキがッ!吐けッ!」
おぉう、怖い怖い。でも怒鳴られてるはずなのに不思議と心地いいな。
ていうか【集中】の効果切れてんじゃん。【没入】に進化したからか?
「ズルなんてしてないよ」
「嘘つけッ!ズルしてなかったら俺に勝てるはずがない!」
はぁ、この手のやつには何を言っても通じない。さっさと勇たちの方に行くか。…あれ?俺、勇たちの名前も特徴も知らなくね?あちゃー、これはやっちまったわー。どうしよう……
「クソがッ!もう一度だ、もう一度俺と戦え!さっきの試合は無効だ!」
厄介なやつに目をつけられたな。…いっそのことこいつをボコボコにして目立てばいいか。
〈プレイヤー:ハウンドから決闘の申請が届きました〉
〈受諾しますか? Yes/No〉
イエース。
〈双方の合意を確認〉
〈バトルフィールドを展開します〉
ん?あいつなんか飲んでるぞ?しかも赤い光が周りを覆っている。何らかのスキルだかクスリだかの効果だろう。せこい、せこいぞパウンド!それならこっちもアイテムとスキルを使わせてもらおう…
「【没入】」
その瞬間、真の世界から音が無くなった。
このときの真は知る由もないが、スキルの進化は大まかに分けて3種類ある。
1つ目は強化型。単純にスキルの効果・威力が上がるだけだ。例として【咆哮】が挙げられる。
2つ目は発展型。スキルの効果は据え置きで能力が追加される。例として【詐欺】が挙げられる。
そして、3つ目は変異型。能力の大本は同じだが効果は全く違う。今回使った【没入】がまさにそれだ。
「!やばい、これはやばい…!」
この状況で1番やばいのはカウントダウンが聞けないことだ。それは先制攻撃ができないという単純だが絶対的な不利を押し付けられているにほかならない。
「───!」
カウントダウンが終わったのか、こちらへ向かってくるパウンド。でも動きが少し遅い…?
「【──】!【───】!」
大振りの大上段。これくらいなら手甲を使うまでもない。横っ跳びで躱す。しかし、それで終わりではなかった。システムのアシストがあるとはいえ、明らかに無茶な体勢からの横薙ぎ。
「【跳躍】!」
なんとか躱せた。そして、相手はつんのめかけている。このチャンスは逃したくない。
喰らえ!俺渾身の回し蹴りぃ!
「─っ!」
回し蹴り自体は見事にクリーンヒットしたのだが、ダメージはほとんど与えられなかった。でも、目的は達成した!あとは逃げ回れば終わるが…せっかくだし、色々と試してみるか!
また言い忘れてましたが、主人公の服はド○クエのかわのドレスがモチーフです。




