小説とかでよくあるアレ
またまた遅れました
俺はフレンチトーストを食べ終え、ゲームにログインしていた。
「さーて、あいつらの言う第一の街とやらに行ってみるか。でもなんで『第一』なんだ?普通は『最初』とか『始まり』とかなのに…」
ううむ、考えていても埒が明かん。ていうか周りが騒がしい。駅前かよここは!
「ん?騒がしい?」
おかしいな、ここには俺以外の人間はいなかったはずだ。なのに今は足音やら話し声やらが飛び交っている。うーん、うるさくて集中できん。……そうだ!あのスキルがあるじゃないか!
「スキル【集中】発動」
俺は小声でスキルを発動させた
おぉ、やっぱり思ったとおり…いや、期待以上の結果だ!【集中】の効果にあった『周りのプレイヤーの声が聞こえなくなる』というデメリットをメリットにしてやったぜ。
「──?」
うん?なんか金髪のチャラい男がこっちに向かってなにか言ってる?…いっちょ前に女侍らせやがって!クソがっ!俺だってモテてみてぇんだよ!
おっと、本来の目的を見失うところだった。危ない危ない。とりあえずマップを開いて……うん、やっぱりここは第二の街だな。
「──?───?」
うーん、やっぱりここにこんなに人がいる理由がわからない…ログを調べてみればなにかわかるかな?
「─!───!」
さっきからなんなんだこのチャラ男は。【集中】を発動しているからいいものの、もししてなかったら通報するぞ通報。てか顔が近い。つばかかりそうなんだけど!
「はいはい、わかったわかった。とりあえず暑苦しいから離れてくれる?」
「!────」
ふぅ、やっと離れてくれた。でもなんでこいつニヤニヤしているんだ?気色わりぃ…
〈プレイヤー:ハウンドより決闘の申請が届きました〉
〈受諾しますか? Yes/No〉
な!?
はぁ?こいつ頭沸いてるのか?いきなり申請するとか…もしかして俺が聞いてなかっただけ?でもなんでだ?因縁を買うような真似は………うん、かなりあるな。まぁいい!ストレス発散のために死んでもらう!
というわけでYesをポチッとな。
〈双方の合意を確認〉
〈バトルフィールドを展開します〉
そのアナウンスと共に、俺達の周りに薄いシャボン玉のような膜が広がっていく。
おぉ!なんだかそれっぽい!かっけー!
俺が目を輝かせている一方、ハウンドは下卑た笑みを浮かべていた。
〈カウントダウンを開始します〉
〈3〉
〈2〉
〈1〉
「──!」
〈スタート!〉
始まってそうそう、ハウンドは勢い良く向かってきた。その手に持つ剣は赤い光を纏っている。
おそらくあれがアーツと言うやつなのだろう。DEFはゼロだし、当たるのは不味い。ならば
「【───】!」
攻撃が当たりそうになる瞬間、俺は右腕を突き出し石畳に向けた。
「【射出】!【収納】!」
すぐさま起句を言い、攻撃を躱す。
頭部ががら空きだなぁ?そんなんじゃあ【大咆哮】Lv6の餌食になっちまうぞ?
「【射出】!すぅ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
あの蜂ですら耐えられなかった攻撃に、始めて1週間と経っていないプレイヤーが耐えられるはずもなく
〈戦闘に勝利しました〉
〈経験値を手に入れました〉
〈Lv4になりました〉
〈スキル【大咆哮】がLv7になりました〉
〈スキル【集中】がLv10になりました〉
〈スキル【集中】がスキル【没入】に進化しました〉
そうして俺の始めてのPvPは終了した。
この戦法が強すぎる?アンデッド系統には効かないので大丈夫です(?)
まぁ、そろそろ運営が対処してくれますよ。




