襲撃 ◯
(もう……またなんでこんなところで戻っちゃうかなぁ……でも今は!)
私は炎が飛んできた方向を睨みつける。
すると、どこからか声が聞こえてきた。
「いた……いた!いった〜いたいた〜いたいたいたいた【能力を授かりし者】」
そこにいたのは、恐ろしいくらいに痩せている男だった。手には槍を持っており、足からは少し炎が出ていた。多分あれで浮いているのだろう。
私は立ち上がり、飛行の魔法を使って上に上がる。
「何か用?」
「おやおや……?お、【能力を授かりし者】指輪は……無しか!っち!」
「指輪?」
私は落ち着いて疑問に思ったことを言う。
「そ、指輪。【能力を授かりし者】が授かる物。指輪があれば【能力を授かりし者】は限界を超えて強くなれる」
「能力を授かりし者って?」
「質問ばっかりだねぇ〜。ま、いっか。うーん……君は見なかったかな?誰かが本気で何かをしている時、その人から色が付いた粒子が出てくるのを。それは全てのせいの結晶。限られた者にしか渡されない神の褒美」
……マカワとディラと戦った時。影との戦いの時……それならたしかにたくさん見た覚えがある。
「で、最後に……お前は何をしようとしている?」
私は威圧を込めて言う。
「ふーん?指輪を私は独自の方法で自らの力にする方法を得たのさ。それには条件があってね?君たち6人は全員が【能力を授かりし者】だね。簡単に言えば、殺さなければ力は得れないってことかな」
「殺されろってことね?却下する。持って帰って」
「ん。じゃぁ力づくで」
そういった瞬間、お互いが無詠唱で放った魔法がお互いに打ち消しあう。
「やるじゃん?」
「……みんな、こんなやつさっさと終わらそう」
私は下にいる5人に言う。
「おっと……邪魔は無粋だなぁ〜。ごめんね!俺らが所属している組織は抜け目がなくてさぁ……」
男がそういった瞬間、男の横に転移魔法で5人の者達が転移してくる。
「実はさ、【能力を授かりし者】にも属性があってね」
「属性?」
私は聞き返す。
「うん。ま、これ以上は言わないけどね。属性同士で戦ってもらおうと思ってね!さ、邪魔はさせないよ!5人とも、頼みました!」
転移してきた者たちは、一斉に仲間へと向かっていく。
「じゃ、始めようか」
「ふーん……」
男は何かの魔法を撃ってくるが、全てを弾きかえす。
「魔王である私を倒すと言うなんて、いい度胸じゃない?やってあげるわ!」
私の手の中では、ライトニングスパークが解き放たれる時を待っていた。




