学校生活と襲撃
「ふわーぁ。んみゃ?誰……って、先生!?」
がちゃり……という音がしたので、そちらを向くとまさかの先生様様だ。
「おはよう浩介くん。……そんなに驚かないでよ。私からすれば鍵もまだ開けられてないのに朝っぱらから教室に来て寝てる君にびっくりだわ」
「あはは……」
僕は毎日、転移魔法を使って登下校をしている。
いや……電車通学だと定期代かかっちゃうからさ……
そうそう、転移魔法は使用者が指定した人物や物を思い浮かべた場所へと転移させる魔法だ。^_^
ちなみに前言っていた念話は【テレパシー】みたいなものだ。
あ、一応言うと、この先生は僕が魔法を使えることを知りませんので。
「まったくもう、一体どうやって入ったのかしら」
女教師の先生は、教室の窓を開けて事務室へと去っていく。
危ない、危ない。
世界を救ったことは流石に国から感謝状をもらっているので先生は知っているが、どうやって世界を救ったのかはまだ……というか明かされていない。
もしばれたら化け物扱いだろうからね……
……と、突然耳元から元気いっぱいの女子の声がする。
念話だ。
「おっはよー!ありこう!」
「……ふみかさん?朝からノリよすぎでしょう」
「いいじゃんいいじゃん!」
側から見れば1人でブツブツと何かをしゃべっている男子。完全に変人奇人のレッテルを貼られるだろうなぁ……
ちなみに【ありこう】とは有田……の【あり】と、浩介の【こう】をとってつけられたあだ名だ。
だいたいクラスメートにはそう言われる。
「ねー!というか今どこ?」
「学校だよ?」
「へぇー……あ、というか。久しぶりにあっちの世界行きたいよねー」
「うん……けど、親に怪しまれてもね」
「あー!行きたい行きたい行きたい行きたいー!!」
はいはい。念話強制終了……と。
現在時間は7:27分。
朝礼が8:25分から始まるから、全然余裕だ。
(うわぁ……ひまだぁ……)
こんなに早く来るんじゃなかった……そう思いながら、窓の外をボケーっと見る。
特に変わりのない、いつもの風景だった。そう、いつもの風景。
「今日は全校集会あるから章講堂に行きよー。じゃ、これで終わります」
朝礼が終わった。
この後は全校集会だ。
全員が生徒玄関に行き、革靴に履き替えて章講堂へと向かう。
……で、こういう時には念話を即使用!
「もしもーし、ルーム作ったから全員に繋がってるよ」
「はーい」
あれから念話を開発し続けて、ルームを作ることによって、大人数での念話が可能になった。
さて、章講堂に入ってから20分間が経った。
現在、章講堂7つ試練と言われている(先輩の間で)3つ目の試練である「副校長のお話」に入っている。
……仲間たちは皆、睡魔に敗れていった……残るは自分だけだ……(ドヤ顔で)
「で、あるからしてー……我々はー……自由とー……」
あ、やばい。睡魔の限界……そう思った瞬間……
パリン!
窓が割れる音がした。
パリン!パリン!
ガラスが順番に割れていく。
一気に眠気が吹き飛ぶ。
ただ者ではない魔力を感じたのだ。
(なんだ……これは!?)
そして、しばらくの沈黙。
教師も生徒も皆、黙っていた。
5人の仲間の方を見ると、全員が起きて辺りを見渡しているようだ。
僕も辺りを見回す。
その時だった。
バン!
その衝撃とともに、炎が章講堂へと激突する。
「み、みなさん避難してください!」
「おら!早くどけ!!」
「キャァーーーーーーーー!!」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
悲鳴が辺りに響き渡る。
その頃自分は何が起こったのかを理解した。
そう、【敵襲】だ。
その時だった。体が光に包まれていく。
数秒後、気がつくと僕は……
「また!?」
カリンの姿になっていた。




