影VS魔王カリン
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「【ライトニングスパーク・ダブルス】……って、危な!」
魔王カリンは、他のメンバーと違い、唯一影に対して余裕を持って戦っている。
やはりオリジナルスペルなどが関係してのだろう。
影は存在をコピーしただけの存在。
技の熟練度や、使い方。それに効率的な攻撃の仕方はコピーできない。
そう、ただスタータスをコピーしただけなのだ。
日頃から自分の技を自分のものにしようと努力さえしていれば、簡単に倒すことができるのだ。
しかし、カリンは訓練こそしてきたものの、これでも魔王なので、なかなか時間が足りない。
だからこそのこの状況だろう。
「オマエハナゼソンナニモツヨイ?」
影が片言で話す。とても聞き取りにくいが、なんとか大体は聞こえた。
「……仲間の為にという……願いがあるからだ……よ!」
カリンは絶え間なく放たれる魔法をよけながら話す。
「ワタシタチニナカマトイウコトバハナイ。オシエテクレ。ナカマトハナンナノダ」
「!?」
影が足を止める。細心の注意をしながら、自分も動きを止める。
「ナカマトハ、ナンナノダ。トモトハナンナノダ」
「仲間は……お互い何でも言い合える者たちのこと。一緒に騒いで……歌って……一緒に語り合える者の事」
「オマエガウラヤマシイ。ナカマトイウノハソンナニモステキナモノダッタノカ」
カリンは首を内心傾ける。
なぜこんなことを話す?
なぜだ?
次の瞬間、答えが明かされる。
「ダカラコソ、ワタシハオマエヲコロシテナカマヲテニイレル!ナカマヲウバウ!」
影の目が、紅く妖しく発光し始める。
狂気の目だ……カリンはそう思った。
「ナカマハウバウ!スベテウバウ!コレデ……」
「そんなものは仲間じゃない!!」
「ナンダト?」
ジロリと影がカリンを睨む。
「仲間の力があるからこそ、ここまで来れた!弱いのはお前だ!仲間は奪うものなんかじゃない!作るものでもない!ただ、仲間は仲間!」
「ウルサイ!ダマレ!コロスコロスコロスコロスコロス!」
勢いよく2人が走り出す。
打ち出される魔法の数々。
それはお互いを打ち消し、押し合い……
「これで最後にしよう……【ライトニングスパーク・改】」
圧倒的な速さの光は、直線となって影に突き刺さる。
影はそのまま力なく倒れる。
ばたり……と。
「カ、カリン……サイゴニキカセテクレ……ナ、ナカマ……ハイイモノカ……?」
「とても良いものだよ……」
「ソレ……ナラヨカ、ッタ……」
影の目の色が消えた。
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