作戦の先に
「Aグループは東へ!Bは南!作戦通りに!早く行動開始!」
影が奇襲強襲に来た瞬間、私は大きな声で作戦に移るように指示する。
作戦とは、至って単純。鈴、タコッチィーヌ、アルの3人はAグループとなって、東側へ行き、その場を死守。ピサロとナトのBグループは、南側に行って敵の分散。及び弱体化を行う。そして私が1人を倒し、他のグループへと救援に向かうという手はずだ。
この作戦の重要な要点は、「敵を決められた人数分、きちんと分散できるか」「カリンがどれだけ早く敵を倒せるか」「Aグループが休憩拠点ともなる東を守れるかどうか」「Bグループがどれだけ長く敵を引き連れ回せるか」大体これが要点だ。
しかし、これはかなり難しい。敵が途中で他のグループへ行くかもしれないし、戦闘力的に、味方がやられてしまう……そのような事態が発生すれば、確実に負けるだろう。
「タコ、厨二!気をつけて!」
「鈴、俺たちのことを心配してる暇ねぇだろ!お前も気をつけろよ!」
「うん!カリン、格好つけて死なないでよ?」
「魔王が死んだら終わりだって。……うわっ!展開!」
短いやり取りで、安心感が湧き出てくる。
しかし、その感覚も数秒だった。
大きな爆発と強い爆風によって、吹き飛ばされた。
「いったたたたたた……って、おいナト!後ろにもういる!早く逃げろ!」
「マジか!?ピサロ!やばいやばい!早く先いけよ!」
「ちょ、おい押すなって!オカシモチのオ!押さない!」
「黙れぇぇぇぇぇぇ!」
その頃鈴たちは……
「鈴、殴って倒せよ」
「あー……でも、これじゃどこにいるかわからん」
「幻術?いや……これは、生成魔法か」
「タチ悪い……」
大量の「影」に囲まれていた。




