最後の戦い ーFAINARUWOLOー
戦いはね、なんか……ね
お互いの間は約10m。くしくもスミレの戦いと同じ間合いだ。
「……………………連れの者はいないのか。剣士の私に魔法使いのお前では分が悪いと思うが。それとも何か策略が?」
「いや、見ての通り誰も連れて来ていない。そもそもアンタ、フィールドバリア張って、仲間連れてても跳ね返してたでしょ」
「その通り。一対一は剣士の戦いの真骨頂」
「私は剣士じゃないんだけどなぁ……」
両者の間を風が吹き抜いていく。
「行くよ」
まず動き出したのは、勇者(優香)だった。剣は中段。
それに応えてカリンはあるアイテムを無限の鞄から取り出し、投げつける。
「これこれ!!!!!生ゴミ!!!!!」
カリンが現実世界へと戻った時に回収したものだ。それを疑問を持ちながら勇者(優香)は真っ二つに切り裂くが……
「何……だこれ。目に染みる……うぅぅ」
生ゴミの中には腐った卵や魚、そしてその他様々な汚物が入っている。それを思いっきり切り裂けば、こういうことになるだろう。
「貴様……まともに戦う気はあるのか!!!!!」
「さぁ……次は……これだ!!!!!花束あげるよ!!!!!そして…魔力低下•ウィンドストーム!!!!!
花粉たっぷりの花を投げつけ、風で花粉をもっと飛ばす。花粉症の人なら分かるだろう。すごく辛い。で、この勇者(優香)も例外ではない。彼女は元々、花粉症なのだ。で、花粉症の人ならまたよく分かるだろうが、そんな状態では、少しの物を動かすのだけでもじれったいだろう。戦えるなんてものじゃない。しかしここは勇者(優香)すぐに状態異常回復を使って治す。
「ぬぅぅ……スキル!!!!!メテオスマッシュ!」
「アイシスブロック!ライトニングスパークダブルス」
お互いが一度引き下がる。距離は10mと変わっていない。
ステータスを確認すると、HPは96%だった。
「あなたの性格は大体分かるからね。なんせ同じクラスだったわけだし!」
「何を訳の分からぬことを!」
2人共、また武器を構える。そして私は目を一瞬だけ瞑る。仲間の様子を思い浮かべながら。どうすれば最良の選択が取れるかを考えるのである。固まった。
「オリジナルスペル、発動!」
一瞬のうちに、新しい魔法を創り上げる。
「バリア、アッシャー」
辺りを覆っていたバリアが、急速に小さくなっていく。それは少しずつ収束の中心地点を勇者(優香)にしていこうとしていた。
優香はそれを食い止めようとするが、時間をかけて作ったバリア。すぐに解除出来るはずがない。
「く、ぅぅぅぅぅ」
勇者(優香)は防御体制に移る。しかし、そんなものを許すほど、私は優しくない。
私はあるものを大量に投げつける。それは「油」だった。蓋が開けられたそれは、中身を撒き散らしながら転がる。急いで防御体制を取ろうとしていた優香は、慌ててしまい、転んでしまった。起き上がる時、私はある魔法を使う。
「オリジナルスペル……昆虫生成」
これがなんの意味があるのか。分からない人もいるだろう。
ヒントを出そう。彼女は小学六年生の女の子だ。で、虫。しかもムカデとかゴキブリとか気持ち悪いやつ。ね。これでそもそものやる気を削ごうと思う。
マヌケな戦い方だと思うならばそれでいい。しかしこれは、私が編み出した、優香を攻略するための戦い方なのだ。正直言って、彼女は強い。正面から戦ったら負ける。
だから横からいくのだ。そうすれば弱点だけを攻撃できる。
バリアは彼女に衝突した。防御体制も取る暇がなかった優香のHPは、もう60%にまで減っていた。
「ウゥぅぅ……敗け……ない!!!!!!!!!!」
彼女は信じられない力で、こちらに突進を仕掛けてきた。
「ま、まず…………………」
今回は僕にとっては遊び回だったかもですw
次回は白熱した戦い書くんで許して〜




