出会い
よろしくお願いいたします。
私、レイヨウ15歳になりました。
スパルタ教育のたまものと、
スレン師匠のおかげもありまして、
私はスクスクと成長しております。
スレンは出会った当初から約二年間は
帝国の魔術学園?的な学校に通っている関係で
学園が休みの度に必ず私に会いに来てくれた。
そして、何やら首席で卒業したらしい。
やはり末恐ろしい師匠だ。
現在は帝国魔術塔で魔術師団の一員(次期魔術塔総長)として在籍してるみたいだ。
「レイ!今回も魔物討伐は一緒に行ってみるかい?」
スレンは優しい口調で聞いてきた。
私はなんの迷いもなく
「行きます!!」と伝え
スレンはちょっとばかり目を細めながら答えた。
「うん。じゃあ行こうか。」
現在、バッカス公国とヒペリカム帝国の
国境沿いにあるヒューズ森林地区は封鎖されている。原因は言うまでも無い。瘴気溜まりにより
魔物が沢山出現しているのだ。
これまでスレンや公国の騎士隊と加護師と共に
小規模な魔物討伐に出征はしていた。
しかし、今回はどうやら
公国とヒペリカム帝国との共同討伐だそうだ。
共同討伐となると相当数な強魔物ぞろいだろう。
こんな大規模な討伐はなかなかない。
私はこんな経験は数少ない機会だと思い、
緊張感を漂わせながら少しばかり興奮しつつ
しっかり準備をした。
そして私は出会ってしまったのだ。
前世でもこんなに心が動くような人との出会いはない。だからはじめは戸惑うしかなかった。
私は鈍感な感情の持ち主だと自分自身でも
わかっている。
わかっている。
だが、そんな私がはじめて胸が悲鳴をあげ
心臓が痛いと勘違いするほど苦しい鼓動を
感じる人。
けれど、そんな思いに自分が気が付かないように
必死に気付かれないように
短くない日々をあの人と過ごす事になるなんて…。
「レイ!準備は出来たかい?さぁ。ヒューズに行こう!!」
「スレン…ヒューズにはどうやってって!
待ってよぉっー!
いきなり飛ばすなぁぁぁーっっ!!」
スレン師匠の移転魔術により
私は魔物がうじゃうじゃいる
ヒューズ森林地区にふっ飛ばされたのだった。
普段は繊細で和やかでおっとりとした師匠なのに
移転する時だけはナゼ?
こうもワイルドにふっ飛ばされなければならないのか。
心の準備時間少しくらい下さい。
私は何回か移転魔術でふっ飛ばされたから
分かるのだ!!
今回もこれはスレンによる試練。
わざとこんなありえない状況で
ありえないタイミングで
ここに飛ばしたのよねっ!
だって!
だって!
目の前にありえないぐらいの
コワモテの巨大強魔物が二体。
ちーん。。。
うん。私頑張るよ。
後でスレンには右ストレートをぶちかまそう
そんな事を考えながら両手に魔力を込めていた
その時!
「うぅっ、、うっっ…あぅっ…」
と近くからうめき声のような儚い低い声が
聞こえた。
はらはらと風で葉が落ち合う大木の根元に
右手で剣を地面に突き刺しながら
朦朧と座り込んでいる一人の青年騎士がいた。
ありがとうございました。
不定期連載です。
やっと出会いの瞬間を書く事が出来ました!




