師匠
よろしくお願いいたします。
やっと主要な顔ぶれが出ます。
私、レイヨウやっちまいました。
えぇぇ…ホントに…泣ける。
あんな大騒ぎを起こした私をただひたすら
リンヨウ姉上は怒るという
とても怖い怖いエンドレスループ三日目です。
私反省しております。えぇぇとっても。
しかし、コウヨウ兄上はただひと言
『二度とこのような騒ぎは起こすな。』
と告げただけだ。
しかも、怒るというよりはなんか悲壮感が出てたような。
あんな大騒ぎ起こしたのにも関わらず
結局、自分自身の加護力測定は失敗に終わり
何の為に大騒ぎしたのかが悔やまれる。
「うっ。何の為に地下神殿まで行ったのよ!」
しかも金色の光にびっくり驚愕している間に
タマゴ型の石は消失していた。
絶対私のせいだよね?これは…とてもあせった。
エンドレスループ五日目にして
やっと姉上の怒りが収まった!
本当にごめんなさい。
そして私はその日から
魔術力&座学&淑女教育のスパルタ育成が始まったのだ。
因みに7歳からもそれなりに教育はしてたよ!
なのにスパルタかーい!!
いきなりのスパルタ教育方針に私は
前世での知識総動員をして立ち向かうのである!
「レイヨウに紹介したい者がいるんだ。」
「兄上!もしかして私の師匠になる方ですか?」
「あぁ。そなた師匠が欲しいって
言っていたであろう!」
そうなのよ!師匠と弟子という関係に憧れてたの!
私の師匠になってくれる方を
兄上が探してくれてたみたい!
やっとお会い出来る!!
私はウッキウキの浮足立って師匠となる方の
元へと向かった。
私は心躍り高鳴る胸を右手でそっと抑え、
案内された部屋のドアをノックし開けた。
私はなんて挨拶をしようかとドキドキしつつ、
人の気配がする方を見たら…
そこに居たのは…
キレイに整えられた紫紺の髪に
明るい紫色の瞳をした
美青年がこちらを見て微笑んでいたのだ。
「はじめまして。君に魔術を教えにきた
スレン=オールウェンだよ。
よろしくね!………レイと呼んでもいいかな?」
私はなんて美しい若者が来てしまったのだろうと
あっけにとられつつ
「どうぞ!
私は師匠とお呼びします!!」
「ふっはっはっ!普通に名前で呼んでよ!
スレンって!敬語も堅くるしいし。」
屈託のない笑顔でそんな風に言われてしまうと
頷くしかない。
「スレン。これからビシバシよろしく!」
そう言葉を告げると、スレンは口角を上げ
「ビシバシかは分からないけどね。」
と優しい口調で笑った。
そして、スレン=オールウェンは私の師匠になった。
オールウェン家はヒペリカム帝国の
三大公爵家の一つであり、
スレンはそこの三男だという。
真っ当な気血筋のスレン坊ちゃんだ!
しかも、スレンは余りにも魔力が高くそれに伴い
魔術も秀でている為、
帝国の次期魔術塔総長なんてものに決まってるらしい。
末恐ろしい16歳の美青年だ。
あともう少しです。
運命の出会いまでお待ち下さい。
ありがとうございました。




