守り人
よろしくお願いいたします。
私、レイヨウ12歳になりました。
相変わらずこの世界に来た理由が見つかりません。
「レイヨウ公女様!お待ち下さい!」
待てと言われて大人しく待てるものかっ!
私はやっと辿り着いたのだ。
『加護力の測定所』がある地下神殿に。
何かと理由を付けられて測定する事が
出来ずにいた私は、この地下神殿に
乗り込む決意をした。
だって!だって!
知りたいじゃない!自分の加護力を!
しかも、この公城地下神殿の一角に公家専用の
『加護力測定所』がある。
私が使わないで誰が使うのよ!
公国民は10歳になると必ず加護力測定を
行わなければならない義務だ。
自身の見合った発生量を知り加護力を
使わなければならない。
発生量を間違えると……危ないもんね!
命に関わるし、発生量を少しでも上まってしまうと
数日間寝たきりなんてザラだという。
むしろ知らないと危ないのに、何故測定が
出来ずにいたのだろう。
ナゾだ。
それとも私は公家の人間だが、加護力持ちではないのだろうか?
だから、測定すらしないのだろうか?
ナゾだ。
私は地下神殿にいる神官達を撒いて
測定所がある中央聖堂室に着いた。
「ふぅ、あれに触れれば良いのよね?」
タマゴ型の大きな石が鎮座している場所に向かい、
私は深呼吸をして手を近づける。
その瞬間!!
金色の光が身体中を突き抜けた。
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「公王様、申し訳ございません。レイヨウ公女様を
お止めする事ができませんでした。」
神官長が報告をする。
「やはり、そのうち行くと思っていた。
あの石はどうなったのだ?」
兄公王が疑問を呈する。
「跡形もなく消えていました。」
神官長は苦い顔を向けながら答えた。
「だからあれほど行くなと言ったのだ。
神官長よ。レイヨウは守り人に間違えないのか?」
少しばかり震える声を出しながら聞いた。
「レイヨウ公女様は守り人で間違えありません。」
「何故レイヨウなのだ?何故だっ!!
かわいい妹にこの大陸の重責を背負わせなければならない!!いつまでだ?いつまで生きられる?」
悲痛な叫びに近い声を出す。
か細い声で神官長は
「代々の守り人は22年の歳月の間に必ず大災厄が起こります。すなわちこの大災厄を御身の命と引き換えに収めるのが守り人なのです。」
「大災厄を経て助かった守り人はいないのか?」
「歴史書、又は神官長だけが受け継がれる言魂で
幾度も調べましたが…助かった者はいません。」
「そうか…。分かった。もう戻ってくれ。」
溜息が深くなる部屋を神官長は重い足取りで後にした。
ありがとうございました。
不定期連載ですがこれからも頑張って投稿します。
運命の出会いまであともう少しです!




