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Eternal Return ~永劫回帰~  作者: 天野 花梨
Daily Activities -in University life-
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50/100

I had a feeling that trouble was brewing.

1.I had a feeling that trouble was brewing.


 パーティ会場内は華やかだった。

 大勢の人でごった返しては居たが、きらびやかで多くの招待客の中には有名俳優や女優、ミュージシャンなどテレビでよく見る有名人達も数多く居た。

挿絵(By みてみん)

 玲音達は、櫻夫妻とその息子と言うセットで招待客や主催者に挨拶して回っていた。

 残る藤堂、千景、樹里亜だが、藤堂は櫻家の従者としての出席なので、いわば仕事である。なにやら忙しく動き回っていた。

 残る2人は、仕方なく一緒に佇んでいたが、樹里亜は若い男にいつの間にか囲まれていた。

 千景は、千景で若い女性から声をかけられ雑談していた。


 一方、玲音達は両親の後ろに付き次々と色々な招待客に絵に描いた様な家族を振り撒きながら挨拶している。

「ねね廉、疲れたよ。もう、愛想笑いで顔の筋肉がつりそうだよ…」

「俺に言っても、仕方ないだろ……」

「だって、他に誰に言えばいいんだよ?」

「知るかよ!もう少し我慢しろよ」


 暫くして。

「取り敢えず、一通りの挨拶終わったから自由にしていいよ」と時宗が言う。

「あんなに、挨拶しても覚えれないし、相手も覚えてないよ!意味ないじゃん?」

「そうでもないさ。まぁそのうち分かるよ」と時宗は玲音の肩を軽く叩く。


 廉は千景がどうしてるのか気になり辺りを見わたすと、藤堂が大勢の女性に囲まれて困っているのを見つけた。

 目が合うと『助け下さい!』オーラ全開だった。

 仕方なく玲音に【人寄せパンダ】になれと言うと不満を言ったが、藤堂先輩の為と言うので満面の笑みを出しながら藤堂に近づいた。

 すると女性の関心は玲音に移り、藤堂は素早く抜け出した。


「ありがとうございます。助かりました」と廉に言う。

「いや、僕は何もしてませんよ。しかし、凄い人ですね」

「そうですね。今回は世界重鎮が集まってますからね、ほらあそこアメリカの石油王ですよ。あちらが某有名なコンピューター関連の社長、パッと見でもそこらじゅうに居ますからね」


 そこに逃げるように玲音が帰ってきた。

「酷い。俺だけに厄介事を押し付けて、2人でくつろぐなんて! 」

「すいません。玲音様本当にありがとうございました。さてと、また囲まれないうちに仕事に戻ります。お二人は楽しんで下さい」と言って藤堂は去っていった。


「楽しめと言われてもなぁ~」

「廉、何か食べようよ?俺お腹すいた。何か取ってくるよ」と玲音は食べ物を探しに行った。


 廉は、少し離れた場所に千景を見つけた。何やら女の子にべったりくっつかれて顔がひきつっているのが分かる。千景の方も廉の居場所に気付き廉の元に行く。

「廉、やっと見つけた」

「千景、この娘は?」

「何か、なつかれて離れないんだ」

 “What are you talking ?“(何、話しているの?)と千景を見ながら言う。

 どうやら日本語は理解出来ないらしい。

「千景モテて、いいじゃないか?羨ましいよ!じゃあな」と廉は、踵を返す。

「まて廉、代わってやるよ」と千景は廉の肩を掴む。

「遠慮するよ」

「Darling!」

「呼んでるぞ」

「何とか助けろよ!」

挿絵(By みてみん)

 そこに玲音が「廉、こんなのしか残って無かった」と皿に食べ物をよそおって持ってきた。


 すると玲音を見るなり、千景から離れ、「My Honey!」と今度は玲音に抱きついた。

「流石、人寄せパンダ!ナイスだ!」

「千景!この娘なんだ?」

 “let go! Please let go! Let's me go, please. ”と玲音が言うと。

 “Let me tell you, you look amazing.“ (貴方の素晴らしいところ語りたいわ) と玲音達と年の変わらない娘から言いよられる。

「ご愁傷さま」

 千景はほっとしながら言う。

 廉は苦笑する。

「廉、笑ってないでどうにかしてくれよ。なんで俺ばっかりなんだよ?」

「はぁ~。仕方ないな?玲音、千景走って振り切るぞ。

 他の客に注意しろよ?千景はあっちへ。

 俺と玲音はこっちへ入口付近で落ち合おう」

「あぁ」

「玲音。お前は俺についてこい!」

 急に走りだしたので娘は玲音の腕を離してしまい、また掴もうとしたが人混みに紛れて掴めなかった。

 無事振り切って玲音は、「もう嫌だ!帰る!全然面白くない!」とただをこねる。

「疲れたな、流石に」と廉も言う。

 約束通り入口付近で千景を見つけた。

「助かったよ」

「何で、ああなったんだ?」

「知らないよ。始めは他の女性と話して居たんだ。何人か女性が集まって来た頃にあの娘が“My Honey!"と叫んで俺の腕を掴んで離さなくなったんだよ。回りの女性には誤解されて逃げて行くしさ、散々だったよ」

「俺なんか、自分が招いた訳でもないのに全部押し付けられて、最悪最低だ!」

「まぁまぁ」

「でも廉。人を避けるの上手よな?女性が廉に寄り着こうとしてる間に逃げて居るもんな」


「【スキの無い男】と言ってくれ」


 そんな会話をしながら疲れ果てて居ると藤堂がそんな3人を見つけ近寄って尋ねる。

「どうなされました?そろそろお帰りになりますか?」

 三人は藤堂を直視し声を揃えて『帰りたい!』とハモる。

 藤堂は「ハハハ…」と苦笑しながら、

「車を手配します」とまた去って行った。

「樹里亜は、どうするんだ?」

「どこに居るんだよ?」

「スキの無い男君!探してきたまえ!」

「…………。いつも、俺ばっかり面倒な役目だよな?」

「パンダが行くと帰って来れないぞ、俺はまたあの娘に会いたくない。残りは?」

「わかったよ!千景これは貸しだからな覚えておけよ!」と廉は、またパーティ会場内に消えて行く。


 樹里亜は?と探していると、また、同じくらいの年の女の娘が泣きそうな顔をして、立ち竦んでいた?

「見かねてどうしたの?」と聞くと。

「片方のコンタクトレンズ落として両目の視力が違いすぎて遠近感が無くて歩けないの」と戸惑いながら言う。

「誰と一緒に来て居るの?」と聞くと両親と友人と一緒に来ているらしい。

「両親の特徴を教えてくれるかい?あと、失礼だけど名前教えてくれるかい?僕は橘 廉と言うんだ」と言って本人の名前と父親の名前聞いた。

「取り敢えず、壁側に移動しようね。そのほうが安心でしょ?」と移動させる。そして椅子を見つけ座る様に言い。

「ここで、待ってね。探してくるから」と説明し、まず藤堂か時宗達を探した。

 するとすぐに時宗とメアリーを見つけることが出来た。

 廉は2人のもとに駆け寄り事情を話すとメアリーが「その娘は独りでは不安だろうから一緒にいるわ」と言ってくれた。

 その娘の名前は【オリヴィア タイラー】、父親の名前は【ジェームスタイラー】といった。

 時宗は訳を主催者に話し、ジェームス タイラー氏を探してしてもらった。

 程なくしてオリビアの両親が見つかり無事に引き会わす事ができた。

 女の娘から「ありがとう」と言われてほっとしたが、忘れてた事が…。

「おじさん、俺達は帰るよ」と伝え、入口に行って見ると、すでに樹里亜は来ていて千景と玲音と藤堂とで廉が帰って来るのを待って居た。

「ごめん」と帰ってきたら、玲音から「鉄砲玉かよ!帰るよ?」

「ああ、ごめん」

「また、車を手配するので少々お待ち下さい」と藤堂が去っていった。

「廉、何してたんだよ?」

「ん?秘密」

「待たすだけ待たして、秘密って!酷すぎる」

「もう煩いなぁ~お前は。後で教えてやるよ!」




2.月に叢雲花に風つきにむらくもはなにかぜ


 NYのハーレム


 薄暗い地下室のような部屋で男5人が何やら話している。


「なぁ、本当にやるのか?」

「上手く行くんだろうな?」

「大丈夫だ」

「金持ちのボンボンで、なりからしてひ弱そうだ」

「これが成功したら、一生遊んで暮らせるぞ」

「親、金だすかな?」

「出すに決まってるさ。片親は日本の財閥でもう片親はイギリスの貴族様でサラブレッド顔負けの一人息子だぜ。」

「このチャンスを逃せば、俺達は一生このごみ溜めの中で生きて行くしかない」

「あのボンボン1人5億。いや10億の金を手に入れる事が出来るんだ」

「明日、NY観光するらしいから絶好のチャンスだ!」

「でも、顔解らないじゃないか?」

「日本人は、皆同じ顔に見えるぜ?」

「ハーフだから髪の色が、他の奴と違い茶髪だ、しかもウエーブのかかった肩に着くかどうかくらいの長髪で身長は180センチ弱だ。しかし、身長は有るが華奢な感じらしい。年は18歳 名前は【サクラレオン】

 もう一人、こいつは純粋な日本人だ、養子で息子といつも一緒にいる。

 身長は182センチ【レオン】より少し上で黒髪だ。名前は【タチバナレン】これが2人の写っている写真だ。」


 その写真は、玲音達が高等科の頃のものだった。

挿絵(By みてみん)

「何でも明日1日、日本人の男7人の集団で観光するらしい。だから目立つはずだ。観光ルートはこれだ」

 Faxの用紙を広げる。そこには

 自由女神→ブルクリン橋 →イントレピッド海上航空宇宙博物館 →グランドセントラル駅→ロックフェラー・センター→セント・パトリック大聖堂→セントラルパーク→エンパイヤーステイトビル→タイムズスクエアと書かれていた。


「グランドセントラル駅で計画を実行する。逃げやすいし分散しやすいからな」

「でも、何でこんな情報が」

「あぁ、こいつらの親父の会社の秘書室の在籍していた奴の情報さ、昨日付で、仕事でヘマして懲戒免職になった腹いせで情報を俺達に売ったのさ。このルートは辞める時にFax来ていたのを拝借したらしい」


「金貰うまでは間違っても殺すなよ」

「2人捕まえられば2人とも捕まえろ、ダメならこの茶髪の坊やだけでも捕まえろ」

「誘拐の計画はこうだ」



 朝ホテルのレストランで玲音と廉は藤堂達と会う。

「昨日の昼過ぎ、会社に観光ルートFaxしておいたのですが見ました?」

「え?秘書室に?」

「ええ」

「来てなかったよ?」

「そうなんですか?ホテルのFaxから送ったんだけどな?」

「十碧。お前の机の上は、凄いから紛れたんじゃないか?」

「あれはあれで、何処にあるか分かるんだよ!反対にまとめると探すの時間かかるんだよ!」

「まぁ、いいや。これ昨日コピーしておきました」


 自由女神→ブルクリン橋 →イントレピッド海上航空宇宙博物館 →グランドセントラル駅→ロックフェラー・センター→セント・パトリック大聖堂→セントラルパーク→エンパイヤーステイトビル→タイムズスクエア


 ちよっと忙しいけど場所は割りと固まってるしレンタルサイクルあるし回れるだけ回ろうと。


「了解したよ」

「9時にロビーに集合で」

「では、後で」


 部屋に向かう途中、齋藤と藤堂が話している。

「結局、山崎さん東京の本社に転勤決まったのか?」

「ああ、事務所には内示出たよ。主任の肩書き無くなったけどな」

「NYには、誰が来るんだ?」

「まだ保留だ」

「問題の部下は?」

「昨日付けで懲戒免職」

「まぁ、それは打倒だな」

「ああ、ろくでも無いやつだよ。どうして本部の事務所に入れたのか不思議だ」

「幹部クラスは統轄長の査定あるが、それ以外は、そこの幹部クラスに任されて居るもんな。大体人事部が査定してから、幹部クラスが承認と言う形で人事に時間割いてる幹部クラスは居ないよな?」

「ああ、でも部下に恵まれないと不幸だよな。今までの苦労が一瞬で水の泡だ」

「拓哉。お前も気を付けろよ!」

「俺の部下は、あの島に全員いるからな、何してるか解らない方が不思議だよ」

「十碧こそ、足引っ張られるなよ」

「そうだな、俺の椅子狙っているの多そうだ」

「まぁ、十碧を簡単に統轄長は手離さないと思うぞ。いつも気にかけて貰ってるだろ?」

「あぁ、おかげさまでな」

「では、後で迎えに行くよ」と藤堂は自分の部屋に消えた。

 齋藤も自分の部屋に向かった。




「廉、昨日何が有ったんだよ!

 結局、なんだかんだで教えてくれなかったじゃんか!」

「お前が、勝手に先に寝たんだろ?」

「だから、今教えろよ?」

「何でお前は、俺の事を監視したがるんだよ?大したことではないよ」

 簡単に玲音に昨夜の出来事を話した。

「廉から女の娘に声かけるなんて!相当可愛いかったのか?」

 玲音はびっくりして質問する。

「え?顔何かあまり覚えてないし、困って居たから助けただけだ。下心なんかないよ!お前は、可愛い娘しか助け無いのかよ?」

「俺は人を選りすぐったりなんかしないよ!俺に意図的に近づいてくる人以外はな!」

「ならお前は、俺が選りすぐったりすると思って居るのか?」

「思ってないよ。ごめん言い方悪かった」

 廉は玲音の頭を軽く叩いて、

「出掛ける仕度するぞ」


「携帯持ったか?はぐれた時に無いと連絡付かないぞ」

「持ってるよ!」

「お前。その格好で行くのか?」

「ん?そのつもりだけど変?」

「変って………へビメタ真っ青だよな?」

「NYってヘビメタってイメージじゃん?」

「お前の解釈はどうでもいいが、その格好するなら俺に近寄るなよ?」

「何でだよ!」

「目立つからだよ!そこまで目立ちたいならモヒカン頭でもしろ」

「でも、そう言う廉は、しじくさいよ?」

「!!!」

「野球帽に紺のTシャツにGパンに白シャツジャケットって親父と同じ格好じゃんか」

「そうかなぁ、そういわれればおじさん野球帽はともかく、そんな格好だなぁ」

「廉もメタルぽくしよう!俺の服貸すよ」

「う~ん」

「廉!似合うよ!うん!」

「う~ん、このじゃらじゃらアクセサリーは要らない。このベストとパンツだけ借りるわ」

「廉、行くよ!」

「う~ん、何か違うような」

「いいから行くよ!」

 ロビーには千景と悠貴達が来ていた。

 廉をみるなり千景が

「お前に何があった?」

「ん?」

「その格好、お前らしくない」

「やっぱり変か?」

「変ではないが、らしくない」

「玲音がじじくさいと言うから玲音のお薦めをかなり省いて着てみた」

「なるほどな」

「変なら着替えてくる」

「いや、変ではないよ。お前がじじくさい格好してなかったから驚いただけだ」

「じじくさいって、どんなに俺はじじくさいだよ!」

「まぁ、いつも50代くらいの年齢層が好むの格好してるよな」

「!!!」

 そんな話していると藤堂と齋藤がやってきた。

「ごめん、待たせたね」

「まだ時間になってないし、樹里亜もまだですから」

「そうか、じゃあもう少し待つとしようか」

「悠貴………。そのTシャツ」

「ああ、いいでしょ?潤とお揃い、潤が見つけて買ってきたんだ」

 悠貴は白地にカラフルな文字で I L"ハートマーク"VE NYと大きくか書かれて後ろは星条旗が配置されている

 潤も同じデザインで生地が黒だ。

「いいなぁ潤。俺にも買ってきてよ!」と玲音は頼む。


挿絵(By みてみん)


 そんな事言っていると樹里亜が来た。

「お待たせしました」

「揃ったね 行こうか。先ずは自由の女神だっけ?」

「はい」

 千景が樹里亜に「珍しくスニーカーなんだな?」と

「あのスケジュールでヒールの靴では無理に決まってるわ」

「フーン」

「何?」

「いや何でもない。行くぞ?」


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