I bought a souvenir at a gift shop in Kyoto and Osaka.
1.I bought a souvenir at a gift shop in Kyoto and Osaka.
修学旅行の翌日
廉の部屋のテーブルの上に土産の山が出来ている。
玲音と廉はお土産を仕分けする。
「う~ん。箱根のじいさんの住所って廉は知ってる?」
「さぁ?」
「イギリスのじいさんの住所は?」
「う~ん……。ってか、お前の方がよく知ってるだろ?」
「知るわけ無いじゃん?どうやって送ろう?」
「…………。取り敢えず、校長先生と伊集院教授はここに居るから渡して加藤さんと齋藤先輩には伊集院教授に預ければ?
こっちに来る予定あれば渡せるけどな。
生八ツ橋とか肉まんは最短で渡せる人に渡せよ?」
お土産の山から廉はあるものに目が行く。
「ん?玲音。なんで神戸には行って無いのに神戸プリンとかあるんだ?」
「あっ。それは俺のお土産!新大阪駅の売店で見つけたの!」
「自分の土産って新幹線の中でも、散々食べてただろ?どんだけ買ってるんだよ!」
「いいの!」
「赤福とか伊勢の土産じゃないか?」
「売ってたんだもん!見たら食べたいじゃんか?」
「はいはい。取り敢えず、おじさんと藤堂先輩の予定を聞いて、おじさんに後藤さん達の土産を預けるしかないな。
あとお祖父さんの所の住所もその時聞くかな。
おばさんは今、何処にいるのかな?
しかし、この量どう分けるんだ?」
話して居ると悠貴と潤と千景が順番にやって来た。
「なに?先輩このお土産の山は?すごいな。」
潤と悠貴はテーブルの上にくぎ付けになる。
「ちょうどいい。潤、悠貴お前達のお土産は何がいい?」
「俺の土産も持ってくるか?」
この光景を見ていた千景も一度自分の部屋に戻って行き、土産を紙袋に入れて持ってきた。
「パンダ、校長先生と伊集院教授にも渡すんだろ?俺も同乗するわ」
"I get it."(了解)
悠貴と潤は机の二つの山から何にするか楽しそうに吟味している。
「俺、この神戸プリン!」
「あっ!悠貴。それ俺用の土産だから!」
「え~。このプリンがいいな?」
「先輩?この赤福はどう考えても三重県ですよね?今回修学旅行は大阪、京都でなかったの?」と潤は赤福を持ちながら不思議そうに言う。
「こいつは、売ってあればなんでもありなんだと」と廉は玲音頭を押さえる。
「もう!良いじゃんか!それも俺用なんだよ!」
「悠貴。プリン取っていいぞ。潤は何にする?」と勝手に廉が渡す。
「あ~あ。俺の神戸プリン……」
「お前!新幹線でも食べて居ただろ?好きなのやれよ!」
「仕方ないなぁ~」
「わーい。神戸プリン」
「では、俺は肉まん!」と潤がいうと。
「潤!半分づつ別けようよ!」と悠貴が肉まんに目が惹かれて言う。
「千景先輩のも好きなの取ってもいいの?」と潤が聞き、2人はもうひとつのお土産の山にくぎ付けになっている。
「好きなの取れよ!しかし、このジンベエザメのぬいぐるみは誰にやるんだ?」
千景は長さ50センチくらいある大振りなぬいぐるみを指差す。
「海好きの加藤さん?」
「え?流石に似合わないような……」
「このペンギンのネクタイは?」
「齋藤先輩かな?」
「………まぁ。どう考えても藤堂先輩はつけそうにないからなぁ~。おじさんも絶対につけないだろうしな」
「ん?親父ママからもらったテリアの刺繍のネクタイはしてるよ?ペンギンでもするんじゃない?」
「え?」といって千景はネクタイを取り玲音に当てて見る。
「うむ、案外似合うかもな?」
「…………」
「取り敢えず校長先生と伊集院教授の所に行くか?」と千景が【さっさと配るぞ!】と言わんばかりに言う。
「そうだね。潤達はどうする?ここに居る?」
「肉まん暖めに食堂にいくよ」
「そう、では後でね」
千景と廉と玲音はまず校長室に向かった。
校長室をノックし、3人が入る。
迎い入れた唯野は何時も様にハラハラしながら言う。
「今日は何の質問かな?御手柔らかにね。
おや?五十嵐君も一緒なのは珍しいね」
「いえ、今日は質問では無くて修学旅行の土産を持って来ました」
廉が答える。
「え?私に?」
「はい。何時も迷惑かけて居るので」と廉は苦笑いする。
「ゆうだい校長先生!何がいい?」
「玲音君、何時も言ってるけど雄大と書いて【たかひろ】ね?」
「知ってるけど【ゆうだい校長先生】の方が良いよ!それよりさぁ~。何がいい?」
「………。気持ちだけでいいよ?」
「そんなこと言わずに好きなの選んで!」
ソファのテーブルに何個かならべる。
「加藤さんは近々学園に来られる予定ありますか?」と千景が聞く。
「ん?雅治?確か今日講義が入っているから来ると思うよ?それか、もう誠の所にいるかもな?」
噂をしてると何時ものように「兄貴入るぞ!」とノックが早いか言うのが早いか?校長室のドアが開く。
加藤と伊集院は玲音を見てまずいとばかり固まりとっさにドアを閉めようとする条件反射が起こる。
「ちょうど良かった!」と玲音満面の笑みで言われ顔が引きつりながら仕方無く校長室に入る。
「今日はなんだ?ん?千景も居るのか?珍しいな?」
伊集院が机の上をみて「凄い土産だな?大阪、京都か?【太陽の塔】を見に行ったのか?」と笑う。
「太陽の塔?」
「おっ!これだよ!」と土産の山からキーホルダーを取り出す。
「太陽の塔かぁ~」と加藤もキーホルダーを見る。
「それがいいの?」と玲音は聞く。
「いや、これは是非、時宗にやってくれ!喜ぶぞ?」
「ん?なんで?」
「直接本人に聞いてみろ。」と3人は笑う。
「加藤さん!加藤さんにはこれあげるよ!船に飾ってよ!」
玲音はジンベエザメのぬいぐるみを渡す。
「ありがとう。海君か?遊ちゃんか?海遊館に行ったのかぁ~。でも海洋開発部に来ればいつでも水族館では無く大海原のジンベエザメやイルカや魚の群を見に連れて行ってやるぞ?」
「本当?」と玲音は目を輝かす。
「あぁ、だから卒業したら海洋開発部に来いよ!」
伊集院はまた時宗から苦情が来るとばかり話の流れを変える。
「兄貴は何にしたんだ?」
「ん?この生八ツ橋がいいかな?この京バウムも捨てがたいが……」
「ここには珈琲メーカーも無いのにか?」と伊集院は言いながら、土産の山を見る。
「校長先生両方ともどうぞ」と廉が渡す。
「いいのかい?ありがとう。」
「おっ大阪城のキーホルダもあるんだ!
京都の何処かに豊臣秀吉が築城した伏見城(指月城)が埋まっているはずなんだかな~。
完成の2年後の1596年に発生した【慶長伏見地震】で倒壊した【幻の城】は何処にあるんだろうなぁ~」と伊集院はキーホルダーを見ながら言う。
「伊集院教授は大阪城のキーホルダーがいいの?ついでに肉シュウマイもあげるよ!」
「あぁこれ貰うよ!ありがとう」
「では俺からは校長先生には風呂敷、加藤さんには一口餃子、教授にはミルク饅頭差し上げますのでお三方でどうぞお食べください」と千景が言いテーブルに出す。
「後、加藤さんお願いがあるんですが………」と廉が加藤に言う。
「ん?なんだ?」
「齋藤先輩に土産を渡してもらえませんか?」
「ああ、お安い御用さ。奴には何を買ってきたんだ?」
「これ」と玲音は満面の笑顔でペンギンのネクタイを差し出す。
「ペンギンのネクタイか?これつけて定例会に来るのか?まぁ奴なら似合うかもな」と笑う。
「俺からも」と千景はラスクを渡す。
「明日、島に戻るからちゃんと渡しておくよ」と加藤は快く引き受けてくれた。
「それでは俺達は、他にも配るんでお邪魔しました」と玲音達3人は校長室を出て行った。
『大阪かぁ~。太陽の塔かぁ~。あの頃は若かったよなぁ~』と残った3人は昔を思い出し溜め息をつく。
千景は実家に土産を渡して来ると途中でわかれた。
玲音達は部屋に戻って藤堂に電話してみたが繋がらず、東京事務所の秘書室にかけたら今NY事務所に居るからそちらで予定を聞いた方が確実だと言われて電話をした。
すると今度は、昨日オーストラリアに向かったと言われて、これは実家に帰って後藤さんに預けた方が良いと結論し、次にメアリーに電話してみた。
「あらどうしたの?何かあった?」とメアリーが電話に出た。
「いや、ママは今何処に居るの?」と聞く。
「ちょうど昨日から東京の家に帰って居るわよ?落ち着いたら玲音達に連絡しょうと思ってた所よ」と言われてちょうどいいとばかりに玲音と廉は家に戻った。
家に戻るとメアリーは離れのアトリエで絵の整理をしていた。
「ママお帰り~」と玲音がアトリエに入る。その後に廉が入ってくる。
「おばさんお帰りなさい」
「ただいま。今日は久しぶりに3人で夕飯食べられるかしら?」と嬉しそうに聞く。
「実家に帰ると外出届出してきたから、大丈夫だよ」
「そうそれは良かった。ちょっと待っててね」とアルバムを見ながら絵を探している。
「ん?これ全部ママの作品の写真帳?」
「2冊のうち1冊は作品の写真だけどもう1冊はママの若い時のアルバムよ。おじいちゃんに作品帳送ってくれと言ったら一緒に送ってきたの。おかしいわね~。イギリスのアトリエにあるのかしら?」
「ママ、アルバム見ていい?」
「ん?いいわよ」
そこには、玲音達と同じくらいの年のメアリーがたくさんいた。
その中に何枚か犬と一緒に写っていたり犬だけが写っている写真が数多くあった。
「ねねママ、このかわいい犬は?」
「ん?この子ね、【マーク】って言うのよ、可愛いでしょ?」
「うん、可愛い!どうしたの?」
「ママが若い時にイギリスで飼っていたのよ。パパと結婚して玲音が産まれる前に老衰で死んじゃったの」
「いいなぁ~。ママまた犬飼ってよ!」
「う~ん、そうね。でもね、生き物を飼うには命を預かると言う責任がつくのよ?
飼えなくなったからと言って手放す訳にはいかないでしょ?最後まで見届けてあげないとね?
ママもパパも世界中あちこちしているから残念ながら飼えないでしょ?
玲音だって学園の寮に住んで居るのだから無理でしょ?
いい子だから諦めてちょうだい」と言って玲音の頭を撫でるが
「ずるいよ。ママは俺と同じ年には飼って貰えたんでしょ?」と玲音はごねる。
「玲音、寮に生き物は持ち込み禁止だろ?ここの家にだって滅多に帰って来ないんだから無理だろ?」と廉が諭すが玲音は納得しない。
「飼ってくれたら毎日世話しに帰ってくるよ!学園からそんなに遠く無いんだから!」
「玲音。お前、この大きな家に1人は嫌だと言うのに、犬には独りで待てというのかよ!」
「……………」
「ごめんね。玲音、代わりにこの子の絵を玲音にプレゼントするからそれを玲音の寮のお部屋で飼ってくれないかしら?」
「ママの書いた作品?」
「そう。何枚かあるはずなの」
「好きなの選んでいい?」
「いいわよ。ただ今回の個展の後まで待っててね」
「うん。俺、この絵がいい」と玲音は選ぶ。
「廉ちゃんも要る?」
「俺は、今度おじさんとおばさんと玲音と俺の入った家族の絵を書いたのが欲しいです。」
「そうね。家族一緒の絵を描くのも良いかもしれないわね。なら納得のいくものが描けるまで待ってて貰えるかしら?」
「勿論です。いつまでも待つので大作をお願いします」と廉は笑う。
玲音の選んだ絵は、東京のアトリエには無くイギリスのアトリエに有る様でメアリーが作品をここに送って貰うと言うのでついでにイギリスの祖父母への土産を託けた。
執事の後藤さんとメアリーの分は本人達に選んで貰い、時宗と藤堂の分はメアリーが個展と新規作品の製作為に半年以上は日本に居るとの事なので時宗が帰国したら渡して貰う様に頼んだ。
箱根の祖父母の邸宅の住所は、玲音が電話すると遊びに来い。迎えの車をやるとか言われかねないのでメアリーに聞いて貰い郵送することにした。
無事全ての土産の手配が無事終わり、玲音達はメアリーと一緒に食事をし、寮へと帰っていった。
それから数日後、メアリーの両親からメアリーの元に頼んで置いた作品と何種類かの犬の写真を送ってきた。
不思議に思ったメアリーがイギリスの両親に電話をすると、玲音がなかなかイギリスに遊びに来ないので玲音が飼いたがっている犬を飼えば、ここに来る頻度が多くなるだろうから玲音の好きな犬を飼うから玲音に選ばせてくれと言う。
メアリーは必死に両親に考え直す様に説得する羽目になった。
2ヶ月後、時宗が帰国し、メアリーから玲音の土産の太陽の塔のキーホルダーと雷おこしを貰い、イギリスの両親の話と箱根の両親の伝言の【孫を連れて来いと言う要望】などの騒動の一部始終を聞かされて日本に居なくて良かったと心の中で思いながら苦笑していた。
時宗は翌日藤堂に預かっていた土産を渡す。
「2ヶ月前に玲音達が修学旅行に行ったお土産だそうだ。ママが預かってくれてたみたいなんだ」
「ありがとうございます。後程、玲音様達にもお礼の電話をしておきます」と藤堂は嬉しそうに微笑む。
「何貰ったの?」と時宗は藤堂に渡した紙袋を見る。
「そう言えば拓哉はネクタイ貰ったと嬉しそうにこないだの定例会に着けてましたね。」
「あぁ、あの水色のペンギンのネクタイかぁ~、よく似合ってたね。で藤堂君は何なの?」
袋を開けると化粧箱がありそれを開けるとジンベエザメのネクタイピンとカフスボタンのセットが出てきた。
それを見た時宗は「うん。なかなかそれを着けるには相当なファションセンスが必要だね。藤堂君の着こなしの腕前の魅せ所だ」と笑った。
「…………」
後日、定例会にペンギンのネクタイをした齋藤とジンベエザメのネクタイピンとカフスボタンをした藤堂の姿があった。




