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Eternal Return ~永劫回帰~  作者: 天野 花梨
Daily Activities -in Junior High school life-
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Second thoughts are best.

1.Second thoughts are best.


 統轄長室


 時宗は椅子に深く腰掛け窓の外を眺めていた。


「統轄長!ぼーとしてないで、今日も予定詰まっていますので、さっさと仕事して下さい!」と朝から怒濤が飛ぶ。

 振り返ると藤堂が書類の山を持ってきた。

「これ午前中に全部目を通して承認印押さないといけないんですよ。分かってますか?」と見るからにやる気の無い時宗に厳しい言葉をかける。

 それに対して時宗は、書類を1枚、手に取りながら言う。

「藤堂君。この仕事さぁ、俺でなくてもいいと思わない?」

 大きい机の上に、所狭しと置かれた書類の山を見ながら時宗は藤堂に愚痴る。

挿絵(By みてみん)

「この書類の半分以上は俺がダメって言っても、もう決定しちゃてる案件でしょ?。総務かなんかで処理すればさぁ………」と時宗がごねるが険しい表情の藤堂の顔みて、訂正する。

「あぁ………。総務はちょっとあれだが、秘書室で処理すれば良くない?統轄長代行権限かなんかでさ。俺のスケジュール決定する権限あるんだから、承認内容の精査くらいあってもね?良くないかなぁ?」

 時宗は藤堂の顔色を伺いながら弱腰に提案してみる。

「統轄長が社の決定事項を、把握しなくていいとおしゃられるなら秘書室で処理させていただきます。

 しかし、後から『そんな報告は聞いて無いとか、勝手に進めるな』とか言えなくなりますが、よろしいのですか?」と藤堂はますます厳しい言葉で確認する。

「こんな量、神様でないかぎり覚えきれないでしょ?

 それにさぁ、各社ビルの改修工事とか補強工事とかさぁ~、どう考えてもダメって言えないし、反対にしないとダメでしょ補強は。地震でビル崩れたら困るしね。

 こんな判断、俺でなくても良くない?うちの社員は、俺がかなり精査して有能な人材集めて育てて居るつもりなんだけどなぁ~。この様な案件は、部下の判断に任せればいいなぁと思ってるんだけどなぁ~」

 時宗は先程よりもより一段と藤堂の顔色伺いながらやんわりと言う。

「ではそのように、ご命令なさればいいと思いますよ。以後グループ各社の決定事項は秘書室に任せると。責任のみ、全て統轄長が取ると………。そう言うことでいいのでしたらその様に手配します」と厳しい口調で答える。

「藤堂君。言葉に、刺あるよ刺が………」

「まぁ、統轄長の言うことにも一理有りますし、これからは書類の精査は秘書室がしますから、本日は業務こなして下さい」と藤堂は時宗の前に書類の山を追加する。


「いい機会だからさぁ、もう1つ言っていい?」

「駄目です」

「藤堂君、そんなキッパリと………言わなくても」

「何ですか?聞くだけは、お聞きします」

「あの無駄に長い会議ね。報告書に書いてある事をそのまま読むだけで、報告書に無いこと質問しても次に調べて来ますと言うなら各人、先に報告書読んで、担当者にメールで質問すれば良くない?

 各人メールで問題点、疑問点を事前に担当者に送り会議でその質疑応答にすれば30分で済む内容だよ」と時宗は藤堂に提案してみる。

「それも統轄長命令として全社通達しておきます。但し、統轄長は事前に時間をとり、担当者に毎度質疑をメールを書いて送ると言う作業が増えますが、よろしいのですね?」

「うーん。まぁ、報告書なら移動時間でも読めるし、メールは秘書室で代筆できるしね。そのようにしてよ。時間の効率あげないと今のこの事務的な業務で24時間仕事詰めになるよ。

 他の新しいプロジェクト立ち上げられないよ」と時宗は愚痴る。

「まだ、お仕事を増やされる気ですか?」と藤堂は呆れる。

「新しいことするの楽しいでしょ?夢があってさぁ。後、伊集院と加藤また呼んでくれないか?」

「本日、午後は野党の中島議員と面談予定になっておりますが?」

「面談って献金の打診だろ?俺はそんな金を出すなら社員の給料上げた方がいいと思うなぁ。

 何より俺の大事な時間の節約なる。しかも夢も希望がないだろ議員と話ししても」

「子供見たいな事ばかり言ってないで、予定通り仕事して下さい」

「いやいや、議員より大切なんだよ。伊集院と加藤との話は」

「では、中島議員にはそうお伝えします」

「おいおい、藤堂君こそ、大人の対応をね。後、ママも一緒に呼んでおいて」


 藤堂は、ため息つきながら秘書室に戻った。

「室長、顔色悪いですが、大丈夫ですか?」

「あぁ。ちょっと子供のワガママ聞いて疲れただけだ。統轄長の午後からの議員との面談取り消してくれるよう手配してくれ。

 後、統轄長の承認印は重要性が高い物のみ回すように。

 それと各社に統轄長の御前会議では、事前に報告書を関係者に送付して関係者は会議まで精読して事前に質疑をメールで担当者に送付しておき、会議の場では担当者は送られてきた質疑の応答や詳細説明だけにするようにと通達してくれ」

「統轄長、報告書を事前に読む時間は有るんですかね」と秘書の一人が呟く。

「さぁな。本人が言うのだから、何とかするのではないの?

 後、伊集院教授と海洋統轄部の加藤部長の本日の予定調べて、またここに来て貰ってくれ。それと奥様も、以上。早急に対応を頼む」


 昼一番に藤堂は統轄長室に訪れると、午前中に山のようにあった報告書に、時宗はすべて目を通して承認と再度要検討と別けて藤堂に渡した。

 時宗は、なんだかんだと言うが手は抜かない。だから、次から次に事業が成功している。藤堂は口では、かなり厳しい事を言うが、時宗をかなり尊厳している。


「お疲れ様でした。午後からの面談は統轄長の体調不良のために、後日に延期といたしました。先方には後日また連絡致しますと伝えあります。

 伊集院教授は本日3時まで講義の為時間が取れません。それ以降に、ここに来られるとの事です。

 加藤部長は3日前から海洋調査に同行されており、帰社予定が本日の5時頃との事です。

 後、奥様は個展の準備中でやはり5時以降でないと時間取れないと言うことなので、本日6時半に皆様に集まって頂くように手配しました。

 なので、統轄長は6時半までのスケジュールは、このように変更いたしましたので対応を御願いします」とぎっしり細かく予定を詰め込まれた紙を時宗に渡す。


 時宗はそれ見て、「優秀な部下を持っててうれしいよ。しかしここまで詰め込ま無くても………。本当に体調不良になりそうだ」と笑った。



2.始動


 日本櫻グループ統轄事務局ビル


 6時を過ぎた頃、伊集院と加藤とメアリーはそれぞれ訪れた。

 藤堂に来客室に案内されて、3人はそれぞれの近況と雑談を楽しんでいた。

 今回は時間ぴったりに時宗が現れた。

「珍しいな?時宗が時間ぴったりに登場とは明日は雹が降るぞ」と伊集院がからかった。

「なに、優秀な秘書が分単位のスケジュールを組んでくれた成果さ」と笑って答える。

「いつも通り、もう少しゆっくり来れば良いものを。俺とメアリーとの楽しい時間がもっとできたのに」と加藤は残念そうに言う。

「時間ぴったりに来ても、来なくても散々な言われようだな」と時宗は愚痴る。

「日頃の行いね」と笑いながら、妻からも手厳しく言われる。

「俺は、品行方正を絵に描いたような男だぞ?」と言って見たが、皆に流される。

「それで、今日は何の呼び出しだ?時宗」

「あぁ、廉がどうしても予定通り、遺跡探索しろと聞かないんだ。来年に延期しょうと言ったんだがな」

 廉に呼び出された時の事を説明する。


「どうしたものか」と時宗が言う。

 メアリーは「当初、予定通り行って来たら?私が、ここに残って廉ちゃんの様子見るわ、今回、3ヵ月は日本に居るつもりだから夏休み明けても、玲音には何時でも逢えるし、廉ちゃんも玲音と同様、頑固だから本当に検査受けないとか言い出すと困るもの」と答える。


「本当に見つかるか、まだわからないし、見つけてからが遺跡調査の始まりで調べ尽くすには何年もかかるから場所の発見だけが立ち合え無くても、いつでも探索に来ればいい。俺が対応してやるよ」と伊集院の意見を述べる。

「本人の強い希望なら叶えてやれば。誠の言ったように来年も再来年も時間は有るんだからな」と加藤は言う。

「そうか、わかった。では、検査結果に異常が無ければ当初予定通り探索しよう。準備頼むよ」


 後日、廉の検査結果は脳に異常は見当たらず、ホルモン等も正常で事故の後遺症で無意識下に精神的に不安定になる要因がありそれが原因で引き起こしているのではないか?としか結論が出ないと和也は言った。気長に治療して行くしかないと。


「廉、本当に後からくるんだな?」

 玲音が心配そうに聞く。

「あぁ、検査と治療から解放されたら追いかけて行くよ」

「早く来ないとオレが、遺跡発見の歴史的記念すべき瞬間に立ち会え無いぞ」と玲音はからかうように言う。

「あぁ、わかっているよ」と話していたら千景がやって来て「まぁ、その場合、中継で参加させてやるよ。後、ここでも、データ解析出来るようシステム構築したので、頑張ってくれよ」と言う。

「お前、人使い荒いな………」

「こんな所で、ずっと寝てたらそれこそシナプスが切れまくってボケるぞ?

 ここが通信な?データは朝夕、ネットサーバーに送信するから、ダウンロードしてくれ。毎日、連絡はするからな!さぼるなよ」

「はいはい、わかったよ。さっさと行ってこい、手ぶらで帰ってくるなよ」と廉は、あきれながら言う。


「廉、ちゃんと早く追いかけてこいよ」と玲音は心配そうに、心細そうに言う。


 千景は何も言わなかったが、島には行けないことを知っているようだ。だから回線使って参加できるよう考えてくれたらしい。

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