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未来世界に戦争する為に召喚されました  作者: 堕天の翼のあさぼらけ
宇宙召喚編

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第23話 優勝の代償

 これは西暦9980年のはるか未来のお話。

 星間レースにてマイは、グリムアの生ける伝説、ダントッパと対決する。

 勝負は熾烈を極め、最後は壮絶な相打ちに終わる。

 星間レースは、順当に惑星を周って来たユアのゴールにより、ブルレアの勝利で幕を閉じた。

 レース優勝のご褒美として、マイ、ユア、ケイ、リム、マインの五人は一週間の特別休暇を与えられる。

 休暇を利用して、先の星間レースの舞台となった、第三惑星にバカンスに来ていた。

 人が住めるように改造されたこの星は、常夏リゾートだった。

 この話しがアニメ化されたら、みんな大好き水着回になるだろう。

 しかし、本編の話しとはずれるので、ここではしない。

 休暇を終え、いつもの宇宙ステーションに戻ったところから、話しは続く。



 いつものラウンジに、一同が会す。

「みんな、休暇は楽しんできたか?俺も行きたかったんだぞ。」

 バカンスに行けなかったジョーは、悔しがる。

 マイの水着姿、見たかったなぁ。


 召喚者の五人は、和気あいあいと、バカンスの思い出を語り合う。

 それを見て、ジョーは思う。

 どうやら、やっとひとつのチームとして、まとまってきたんだな。


「よーし、次の任務を発表するぞ。」

 ジョーのその一言で、召喚者達は話すのをやめ、ジョーの話しに集中する。

「あのゴンゴル三姉妹が、挑戦状を叩きつけてきた。

 相手は、マイとマインをご指名だ。」

 ジョーのその発言に、一同ざわつく。

「ちょっと、なんでマイとマインなんですか?」

 まずは、ユアがかみつく。

「そうよ、レースでの仕返しがしたいんなら、マインじゃなくて、私とユアじゃないんですか?」

 ケイも、同じ意見だ。

「あー、それなんだがー。」

 ジョーの言葉は歯切れが悪い。言いたい事はあるのだが、なんか言い出しにくい。

「そんなの、レースに勝っちゃったからでしょ。」

 さも当然と、リムが口をはさむ。

「ああ、そうだよ!」

 ジョーはリムの発言を肯定する。


 マイとマインは、顔を見合わせる。

 以前ふたりで話した、レースで勝つとどうなるのか?

「面倒な事になったわね。」

「ええ、そうね。」

 ふたりは軽く笑いあう。

「そこ、笑い事じゃないぞ!」

 ジョーはマイ達が笑いあうのをたしなめる。

「いいか、あのレースの結果になぁ、上層部はかんかんなんだぞ。

 特にレドリアは、この結果を新たな火種にするつもりだ。」

「ちょっと待ってよ。」

 ジョーのこの発言は、マイには納得いかない。

「ゴンゴル三姉妹って、ダントッパにやられたんでしょ?恨む相手違くない?」

 その言葉に、ジョーは少しあきれる。リムは笑いをこらえている。

「優勝したのがダントッパのグリムアだったら、レドリアも少しは納得したんだよ。」

「えー、なにそれー。」

 マイは、出資比率の大小で物事を決めようとするその考え方に、今も納得いかない。

「少ない出費で開発権得られてラッキー!ってならなくて残念だったね。」

 リムは笑顔で、マイにそう言った。これは、以前マイが言った言葉だった。

「ラッキーじゃないけど、要はゴンゴル三姉妹をやっつければいいんでしょ。」

 マイはリムへの対抗意識みたいなもので、そう言い返す。

「すっごーい。マイちゃん、あのゴンゴル三姉妹に勝てるんだー。」

 横からケイがつっこみをいれる。

 ちょっと自信がないマイ。

「いざとなったら、自爆すればいいし。」

 マイはそう言って、自分の発言をフォローする。

 自爆は以前、マインもやった事。あの時の事は対策済みらしいので、その必要もないかもしれないが。


「それじゃあ、駄目なんだよ。」

 ジョーはマイの脳天気さにため息が出る。

「自爆なんかしても、ヤツらはしつこくつきまとうぞ。

 今度の決戦場は、ぽんぽこ座のアルファ星域だ。

 分かるか?この意味が。」

 ぽんぽこ座。なんて愛らしい星座。これにはマイもほっこりする。


 地球から見える88の星座は、この時代には意味をなさない。

 人類は地球を離れ、全宇宙に散らばっているからだ。

 星を見る位置が違えば、形作る星座も、当然違う。

 人類は、新しい星座を次々に作った。

 星を見る位置が違えば、形作る星座も、当然違う。

 ある星座のある星が、別の星座の一部である事も当然多い。そしてそれが、新たな戦乱の火種になる事もあった。


「ぽんぽこ座って確か…。」

「ぽんぽこ座って、それって…。」

 リムとケイはマインの方を見る。

 そう、それは以前、マインとゴンゴル三姉妹のメドーが戦い、マインが自爆した場所。

「そしてヤツらは、戦闘の非公開をご希望だ。」

 ジョーのその言葉の意味するものは、重い。

「それって、マインをどうしても捕まえたいって事よね。」

 リムはそうつぶやく。

「一緒にマイちゃんもって事?なんで?」

 ケイは首をかしげる。

「ジョー!てめー!」

 ユアはジョーにつかみかかる。

 左手でジョーの首をつかみ、右手は今にも殴らんと、強く握りしめる。

「なんでこんな勝負受けたんだ!」

「仕方ないだろ、上層部の判断なんだから。」

「仕方ないって何よ!マイとマインを、見殺しにするのかよ!」

 ユアはジョーを殴りつけよう、右こぶしを振り上げる。

「まってよ、ユア。」

 そんなユアを、マイが止めに入る。

「僕は大丈夫だから。なんとかなるから。」

「なるわけないでしょ!」

 ユアも思わずそう叫ぶ。

 マイと話していると、なんか調子が狂う。自分の身の危険を感じていないのかと、心配になる。なら、もうひとりのマインは、どうなのだろう?

「マイン、あなたはどうなの?こんな勝負、納得いくの?」

「そうね、」

 マインも内心穏やかではない。

 左手で横髪をかきあげ、心を落ち着かせる。

「納得いくいかないの前に、私は知りたいわ。なんで私が狙われるのかを。」

 マインはジョーに視線を送る。

 ジョーのその表情は、何かを知ってる予感がする。

「マイが狙われる理由も、同じかしら?」

 マインのその言葉に、ジョーも観念する。


「分かった、話すよ。」

「ええ、お願い。」

「長くなるぞ。」

「構わないわ。」

「えー、長いのは勘弁だなあ。」

 マインとジョーの会話に、ケイが割って入る。

「ちょっとケイ?何を言い出すの?」

 ケイの発言に戸惑うマインだが、次のケイの発言に、納得がいった。

「それ、ミイ達からインストールしてもらえば、早くね?」


 五人の召喚者達は、それぞれのサポートAIから、必要な情報をインストールしてもらうのだった。


「おれの見せ場がー。」

 その様子を見てるだけのジョーは涙ぐむ。

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