表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
57/85

戦史記録③

────────────────────

《戦史記録:セントラ再編期》


 本記録は帝国軍壱番街司令部による公式戦闘記録である。

 なお、その他勢力の動向については確認できた範囲のみを記す。

────────────────────


【帝国軍、五番街・六番街に中継基地を構築】

 機械侵攻軍との戦争終結後、ラプター大佐の命令のもと帝国軍は五番街および六番街に中継基地を設営。メカの残骸を転用したバリケードとアークキャノン10機を配備し、要塞化を推進した。

 六番街の教会は帝国軍の中継拠点として接収。ホームレスへの物資供給は停止された。


【ブラックゲート、封鎖される】

 セントラ東部接続トンネル、通称ブラックゲートからの物資供給が完全に途絶えた。

 調査のためラプター大佐自ら小隊を率いて現地に赴いたところ、ブラックゲート前に100体以上のアンデッド剣士が集結しているのを確認。その中心で朽ちた杖を天に翳す影が確認された。

 記録者注:同行した神父は当該人物を「ネクロマンサー」と呼称した。さらに「死を統べる古き王、モルドレクを呼んでいる」と発言した。この発言の根拠は不明であり、神父がモルドレクという固有名詞を知っていた理由も確認できていない。要調査。

 小隊はアンデッドの動向により撤退を余儀なくされた。ブラックゲートは現在使用不能。オルダムからの物資供給ルートは断絶した。


【帝国軍、南の森への交渉を試みる。失敗】

 ブラックゲート封鎖を受け、代替補給ルートとして南の森経由のオルダム迂回路を検討。ファルコン少佐率いるヴァンガード特殊部隊が南の森に交渉のため派遣された。

 しかし森に侵入した直後、ワイルドブラッドにより全員拘束された。

 その直後、アンデッドトロール3体が急襲。交戦となりヴァンガードは全滅。ファルコン少佐のみ混乱に乗じて脱出した。

 交渉は決裂。南の森ルートの確保は失敗に終わった。


【ファントム将軍、生存確認】

 南の森において、戦場で行方不明となり死亡と断定されていたファントム将軍の生存が確認された。

 ファントム将軍はワイルドブラッドのリーダー、シルヴァーナと共に南の森の反乱軍キャンプに滞在していた。

 ファルコン少佐の帰還報告によると、ファントム将軍は「帝国軍を許さぬ」と発言し、復帰を拒否した。

 記録者注:帝国軍とファントム将軍の間に何があったのか、ラプター大佐は詳細を明かさなかった。本件は要調査とする。


【帝国軍、食料危機に直面】

 ブラックゲートの封鎖により外部からの物資供給が完全に断絶した結果、帝国軍の食料備蓄は10日分を切った。

 南の森ルートも失った現在、残された選択肢は13番街の港からの船による迂回のみだが、船の手配には相当の時間を要する見込みである。


【帝国軍、全兵力を南の森突破作戦に投入することを決定】

 絶体絶命の状況を前に、ラプター大佐は全兵力を六番街に集結させ、南の森を力で突破してオルダムへの補給ルートを確保する作戦を決定した。

 ワイルドブラッド、反乱軍、そしてアンデッドとの三つ巴の戦争が迫っている。


【損害報告】

 ヴァンガード:南の森交渉作戦において全滅。

 六番街教会:破壊。現在修繕中。


────────────────────

記録者 後記


 セントラは今、四方を敵に囲まれている。

 メカは沈黙した。しかしブラックゲートにはアンデッド、南の森にはワイルドブラッド、街にはデビルズ、そして東の港町オルダムの安否も不明だ。

 帝国軍に残された時間は、10日もない。

────────────────────


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ