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17.運命の出会いの確認?

「ほら座って座って。このお菓子も食べていいからね」

「はい、ありがとうございます」


クロード殿下に目の前の椅子に座ることを勧められ、テーブルの上のお菓子まで勧められる。でも全然喉を通る気がしないのだけど。

私が座るやいなや、侍女がお茶のポットを持ってきてティーカップに入れてくれた。


「あれ?緊張してる?すげー静かじゃん」

「あの日は大変失礼いたしました。まさか殿下だとは思わず、名前も身分も偽り申し訳ありません」

「まあ女の子1人で歩いてたんだし当たり前じゃん。逆に貴族ですって隠さずに名前も名乗ってたほうがおかしいって」


クロード殿下は笑いながらそう言った。あの時のこと全然怒らないんだ、優しい。その優しさに触れて何だか私、泣きそうです。


「それでさ、祭りで仲良くなったじゃん。あのままの関係を築きたいんだよね。だから2人の時は堅苦しくしないでくれる?」

「いえいえ、そういう訳にもいかないです。バレたらとんでもないことになります」

「ならないって!ユージンもジェラルドもカーライルも普通に俺に接してても、とんでもないことになってないから大丈夫」


そういうことじゃないんです。某公爵令嬢とか某伯爵令嬢の仕打ちが怖いんです。女の戦いを殿下に言うわけにはいかないので言えないけど。


「じゃあ俺からの命令ね!2人っきりの時はもっとラフに話すこと。もちろんユージンとかと一緒の時とかも堅苦しいのは抜きね」

「本気でしょうか?」

「もちろん。せっかく仲良くなったんじゃん。この縁を大事にしたいんだよ」


まさかの命令で殿下と2人っきりでは普通に話すことになってしまった。そして、この縁を大事にしたいんだよって…キュンなんですけど!すごくキュンキュンする!あ、アリー!!運命の出会いの確認ってこういうことなの!?


「じゃあ普通に過ごさせてもらうことにするわ」

「そっちのほうが自然体で良いよ。落ち着くわ」


この皇太子、どこまで人をキュンさせるんだ。


「そういえばクロードは何であの場にいたの?」

「たまにフラっと城を出たくなるんだよね。魔術で姿変えてたら案外誰も気づかないし。お祭りも楽しそうだったから出ちゃった。でもそのおかげでエルレナのこと助けれたし良かったわ」

「その件は本当にありがとう、助かったわ」


それでこうやって仲良くなれたんだし、ありがたいことだ。あの時、広場で魔術をぶっ放そうとしてたのこは口が裂けても言えない。そして、やっぱりクロードは相変わらずのファンキー具合だ。


「あとさ、ごめんね。実は俺、あの日ユーリンがエルレナだってこと分かってて助けたんだよね」

「え!?気づいてたの!?私も魔術で目立たない姿に変えてたのに」

「人の顔を覚えるのって結構得意で、自分の婚約者候補者だから絵姿見てたからね。しかもユージンの妹だったから特に印象に残ってた」


私、直前にクロードの絵姿見たけど全く気づかなかったけども。やっぱり優れている人って色んな才能が秀でてるのだろうか。


「ユージン兄様にそっくりだったから気づいたっていう理由じゃなくて良かったわ」

「ハハッ!ユージンとエルレナそんなに似てなくない?ってかユーリンって名乗ってビックリしたわ。まんまユージンじゃん」

「とっさに誰の名前も思い浮かばなくて、ユーリンって言ってしまったのよね」


ユーリンはユージンから名前を貰ったことに気づかれてたらしい。恥ずかし過ぎる。


「いやー、エルレナはユージンとはまた違うタイプの面白さがあるね」

「そうかな。面白いはあんまり言われたことないけどな」

「実は小さい頃からよくクラウスにエルレナのこと聞いてたんだよね」

「え?」


いやいや、何故ここでクラウス様の話?あの人、私のこと何て話してたの!?ちょっと!


「毎年アイツ、バルディリス領に行ってたんでしょ?帰ってくる度に、エルレナが溝に落っこちて大変だったとか、春なのに雪が降った日があってその日に外でユージンとアイス食べてて風邪引いてたとか、森で迷子になって魔獣が現れて大変だったとか。俺は小さい頃は外に出ることはできなかったから、クラウスから聞くバルディリス領の話が楽しそうで羨ましかったな」

「そんな恥ずかしいことあったかなー?クラウス様ったら大袈裟に話しちゃったかなー」


アイツ!人の黒歴史をベラベラと他人に話していたようだ。一気に怒りが湧き上がってくるのが分かる。今度会ったら仕返ししてやる!


「クラウスって基本好きなこと以外つまらなさそうにしてるやつじゃん。影で努力するところはちゃんとやってるけど、人前であんまり熱くならないタイプというか。でもバルディリス領に行った後だけはすげえ楽しそうに話してくれてたんだよね」

「そうなんだ。楽しいと思っててくれてんだ」


クラウス様はそんなにバルディリス領を気に入ってたのか。この数年は全く来ることが無かったから意外だ。良い思い出になってたなら何よりかな?


「だからごめんね。エルレナを皇太子妃にするわけにはいかないんだよね」

「え、なぜ?」


突然クロードから爆弾が投下された。なぜまだ何もしていない私が皇太子妃になれない?書類不備でもあったの?


「俺がエルレナのこと選んだら、クラウスに恨まれるんだよね。あとエルレナを皇太子妃にしたらもう書類仕事してくれないって言うし」


あの野郎!!!

今日中に投稿できて良かった!今年はあと1回投稿頑張ります!

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