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#66
「これで、終わりだ!」
中年男は叫びながら、ティーカップの中へサイコロを落とす。
その刹那。
轟っ!
どこからともなく、テツヤへ向かって唐突に吹きつける突風。テツヤの茶髪をバッサバサなびかせるのと同時に、ティーカップが吹き飛びそうなくらいに激しく揺れ動く。
その激しい揺れに、中年の投げ入れたサイコロはあっさり弾き飛ばされた。
「!」
床に落ちた2つのサイコロは、皮肉にも6のゾロ目。けどもう出目は関係ない。
「カップから出たんで、テメーの負けッスね」
「待て、今のはおかしいだろ!?」
それまでの強気な姿勢から一転、すっかりパニクった様子の中年。勝ちを確信してた状況から起きた予想外の事態に、完全に取り乱しまくってる。
「どうおかしいんスか。さっきも言ったッスけど、イカサマを見抜くのも技量のうち。オイラが何かやったって言うなら、何をしたのか言ってみるッス」




