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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 3 宿と魔力とサイコロ賭博
65/350

#65

「オレが勝ったら、こいつをテメーの目玉に突き刺してやる。右目と左目どっちがいい」

 右手に6が出やすいイカサマサイコロ、左手に先っちょのギラギラとんがったアイスピックを持って、中年男はニヤニヤ笑う。

 けど、テツヤも負けねえッスとばかりに似たような笑みで対抗。

「いや、まだわからねえッス。今からオイラの方に、いい風が吹いてくるところッスから」

 必要以上に大きな声で告げるテツヤを見て、老人は恐怖する。

(こいつ、状況をわかってねえただのバカなのか? それとも、ワシの理解を超えた大物なのか?)

 もしここでテツヤが負けたら、テツヤが目玉を失ってハイおしまいとはならない。老人だって良くてボコボコ、最悪同じ目に遭わされる可能性だってある。

 助かるにはテツヤが勝つしかないのに、当のテツヤは何を考えてるんだかわからない。

 そして、中年がサイコロを振る瞬間も、絶望的な気持ちで見守る他に何もできない。

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