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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 3 宿と魔力とサイコロ賭博
64/350

#64

 テツヤの出目が4ってことは、これに負ける出目は1と2が出た時の合計3のみ(1のゾロ目なら勝ちだから)。

 老人の顔を見る限り、わざとやったワケじゃないみたいだけど、タイミングが悪すぎだってテツヤも思う。

 一方、中年男の方はこの結果にニンマリ。

「はは、残念だったな」

 左手でアイスピックをもてあそびながら、老人に向けて右手を差し出す。

「サイコロよこせや」

「そこにあるだろ」

 老人がティーカップを視線で示すと、中年はフンと鼻で笑って、掴んだサイコロを肩越しに後ろへ投げ捨てる。

「オレはそっちが振りてえんだよ」

「……」

 テツヤの振ったサイコロが2の出やすいものってことは、まだ老人が持ってるのは6が出やすい方。ただでさえ勝つ確率が低いのに、そんなのを使われたらほぼ絶望的。

 なのに、テツヤは強気を崩さない。

「渡してやるッス」

「だが」

 脅える老人に、テツヤは不敵に笑う。

「まだ勝負はわからねえッスよ」

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