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#63
「ジジイがイカサマしてねえってんなら、代わりにテメーが親でサイコロ振れや。1回勝負でテメーが勝ったら、おとなしく引き下がってやるよ。だがもしオレが勝ったら、テメーの目玉1個よこせ」
「……」
テツヤの見立てでは仕掛けはサイコロにしてあるから、誰が振っても結果は変わらない。中年はそこに気付いてない模様。
ただ、それでも絶対勝てるって保証はナッシング。
リスクはあるけど、ここまで言っておいて引き下がるワケにもいかない。
「いいッス。その勝負受けるッスよ」
「へっ、いい度胸だ」
テツヤは震える老人から受け取ったサイコロを、ティーカップの中に振り入れる。
カップとサイコロがぶつかって澄んだ音を立てて、カップの中で出た目は。
2のゾロ目。合計して4。
「……」
老人の方を見ると、ショックで死んだんじゃないかって思うくらい真っ青な顔で、カップの中と手に残ったサイコロを見比べてる。
(よりによって、このタイミングで渡すサイコロ間違えたッスか!?)




