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#46
フロントがハギに対してあんなにヘコヘコしてたのは、さっきハギがカウンターに置いた紙が理由に違いない。テツヤだってそれくらいわかる。
「あれは20万パケット紙幣です。この王国で使われている、最高額の紙幣ですわ」
「すげえじゃないッスか。ていうか、そんな金あるんならドスあげなくても済んだのに」
「あれはニセ札ですわ」
「……」
あまりにサクッと言われたので、理解するのに逆に時間がかかった。
「えええ? バレたら大変なことになるじゃないッスか!?」
「しーっ! 声が大きいですわよ」
テツヤの口を手でふさいで、強制的に黙らせる。
「どうせこの町に住んでいる貧困層どもは、本物なんて見たことがありませんわ」
「メチャクチャ差別発言ッス……」
ようやく手を外されたテツヤは、それだけ言うのが精一杯。




