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#45
「いらっしゃいませ。お泊まりで――」
事務的に尋ねるフロントの目の前で、ハギはカウンターに何やら紙片を叩きつける。
「しばらく滞在いたします。これは当面の宿泊費です。1番いい部屋へ案内しなさい」
「は、はいい」
紙片をチラッと見た瞬間、フロントの表情が一変。従業員の中でもかなり偉いポジションにいるのが一目でわかるおっさんが、自分から率先してハギを誘導しだした。
テツヤは勝手に先へと進んでくフロントとハギの様子にポカンとしつつ、取り残されないように後を追う。
そして案内された部屋に入ると、ハギはすぐさま告げた。
「あと、食事は部屋でとります」
「かしこまりましたあ」
全速力で部屋を飛び出すフロント。その様子を見送ってから、テツヤは尋ねた。
「何だったんスか、あの紙」




