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そう、オークの時とは事情が違う。
「あの時はオイラとハギさんは無関係だったッスから、オイラが死んでも残ったオークがハギさんに攻撃してくるとは思えなかったッス。けど今はオイラたち、どう見ても同行者ッスから、オイラがゴブリンと刺し違えたら残りの攻撃はハギさんに集中するッス」
だから、ここでは死ねない。
テツヤがそう説明すると、ハギは「ぐぬぬ」とうなる。
「……意外と考えていらしたんですのね」
「意外って何スか」
苦笑しつつ、ロボトムの町に背を向けるテツヤ。
「この町が危ないところだってのは、オイラもよくわかったッス。遅くならないうちに、森に戻って寝床を確保――」
「お待ちなさい」
町を出ようとするテツヤをハギが制する。アロハの裾はもはやビロビロ。
「ど、どうしたッスか」
「どうしたではありません。さっさと宿屋を探しますよ」
ハギは即答して、町の奥へと歩みを進める。さっきまでと真逆のベクトルだ。




