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オークが6体に対してテツヤは1人。
まともに考えて、勝ち目はナッシング。
(でもどうせ死ぬとこだったんだし、寿命がちょっとだけ延びたって思えば大したことないッス)
それに女の子を助けるためにオークと戦って死ぬ方が、助走したおっさんの歌う演歌を聞きながら犬に食われて死ぬよりはよっぽどマシだし。
(けど、オイラをナメるヤツは死んでも許さないッス。こうなったら全員道連れにしてやるッス)
テツヤはドスを抜いて、オークたちを見据える。
連中はもうテツヤに興味を失って、再び少女の周りに群がってる。
「タダじゃおかねえ」
「ひでえ目に遭わせてやろうぜ」
そこへドスを抜いたテツヤが、叫びながら特攻。
「テメーら1匹残らずぶっ殺してやるッスうううう!!」




