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#23
自分が生き残ることを想定しないヤツは、どんな無茶でもするからタチが悪い。
オークたちに向かって突進してる今のテツヤは、まさにその状態。ある意味、干柿のいた店へカチコんだ時よりも鉄砲玉として完成されてる。
「死ねやー!」
「何だ何だ」
「こっち来るぞ」
テツヤが近づくにつれて、オークたちの間に動揺が広がる。
顔面血まみれの男が、よくわからん奇声を発しながらドスを振り回して向かってきたら、そりゃたいていのヤツはビビる。
さっきまであんなにナメてたのに、今はすっかりテツヤの勢いに呑まれた状態。
「なんかヤベーのが来たぞ」
「逃げろ逃げろ」
散り散りになって逃げ去るオークたち。
去り際にはちゃんと「覚えてろよ」なんて捨てゼリフも忘れない。




