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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 12 霧とグールと火炎放射
199/350

#199

「ユベシ、オメー何言って――」

 テツヤは不審げに言うけど、ユベシは真剣そのもの。

「ホントだって! 窓から見たら霧の中にブワーッていたんだって!」

「ユベシの言う通りだ。ここは囲まれてるみたいだぞ」

 先に部屋で寝てたラスクも起きてきた。

「けど、囲まれてるってどゆことッスか?」

 人を襲うのなら、こんな町外れじゃなくて人の多い中心部を狙うはずだ。

「おそらくですが――」

 ハギがティーカップを置く。

「何者かが操っている可能性が高いですわ」

「それって、ペリン商会ッスか?」

「まあそう考えるのが妥当だろうな」

 ネリキリもうなずく。確かにクリーズなら、こんな回りくどいことはしない。

 適当に罪をでっち上げて、逮捕しに来るはずだ。

「どうするッスか、入ってこられたらヤバいッスよ」

 グールたちはドアをガンガン叩いてきて、近所迷惑なこと山のごとし。

 そこにフィナンシェが、何やら小瓶をたくさん持ってきた。

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