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「テツヤがもっと強ければ、ワシが休んでる間に賭場を任せられるんだがなあ」
「うう」
事実なだけに、テツヤも反論のしようがない。別にふざけてるワケでもなくて、マジメにやってるからなおさらタチが悪い。
「じゃあ兄ちゃんの代わりに、オレがディーラーやる!」
ユベシがテーブルに手を突いてアピールする。
「オメーは夜働いちゃダメだろ……」
「子供はちゃんと寝ないと背が伸びないぞ」
「ちぇー」
ユベシは不満そうだけど、テツヤがカードを片付けちゃったからしぶしぶ寝室に行く。
入れ替わるように、ハギがお茶を持ってきた。
「霧が出てきましたわね」
「霧ッスか」
テツヤはこの世界に来てから、天気のことはそんなに気にしてないけど、晴れの日が多いように思う。少なくとも霧は初めてだ。
「時々出るのでしてよ。こういう夜はアンデッドの魔力が強くなりますから、戸締まりをしっかりしておいた方がよろしいですわ」
そう言っておいて、平然とお茶を飲み始めるハギ。どうやら自分で戸締まりするつもりはナノレベルもないらしい。




