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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 12 霧とグールと火炎放射
197/350

#197

「テツヤがもっと強ければ、ワシが休んでる間に賭場を任せられるんだがなあ」

「うう」

 事実なだけに、テツヤも反論のしようがない。別にふざけてるワケでもなくて、マジメにやってるからなおさらタチが悪い。

「じゃあ兄ちゃんの代わりに、オレがディーラーやる!」

 ユベシがテーブルに手を突いてアピールする。

「オメーは夜働いちゃダメだろ……」

「子供はちゃんと寝ないと背が伸びないぞ」

「ちぇー」

 ユベシは不満そうだけど、テツヤがカードを片付けちゃったからしぶしぶ寝室に行く。

 入れ替わるように、ハギがお茶を持ってきた。

「霧が出てきましたわね」

「霧ッスか」

 テツヤはこの世界に来てから、天気のことはそんなに気にしてないけど、晴れの日が多いように思う。少なくとも霧は初めてだ。

「時々出るのでしてよ。こういう夜はアンデッドの魔力が強くなりますから、戸締まりをしっかりしておいた方がよろしいですわ」

 そう言っておいて、平然とお茶を飲み始めるハギ。どうやら自分で戸締まりするつもりはナノレベルもないらしい。

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