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「これでカヌレもおとなしくなるッスかね」
ビールに似た発泡性の酒を飲みながら、テツヤがつぶやく。するとネリキリは即答。
「無理だろうな。ヤツだってペリン商会の看板しょってるんだ、やられっぱなしで引き下がるってことはないだろう」
「そうッスね」
テツヤも元の世界ではカヌレに近い境遇だったので、その気持ちはわかる。
「何してくるかわかんねえッスから、しばらくはオイラたちもここに通った方がいいッスね」
「そうだな」
ディーラーのネリキリが休んでるので、店内は今は普通の酒場と同じ状態。
そこにハギの声が響く。
「今日はイキったバカがカネを落としていきましたから、皆さんの酒代はワタクシたちがもちましてよ!」
歓声があがる。
今日は賭場の初日だし、これで客が今後も来てくれれば、酒代くらいはすぐに元が取れる。計算高いハギらしいやり方だ。
「この調子でうまくいけりゃいいんスけど……」
ハギと客たちが浮かれる中、テツヤは心配をつのらせるのだった。
★アニキ語録
『(賭場の客は)ミツバチと一緒だ』
「追いこみすぎると刺されるから気をつけろ」とも言ってたッス。
時々そういう上手いことも言うんスよ。




