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「もう1本腕を賭けるだと……?」
ネリキリが提案してきた上乗せに、カヌレはもちろんテツヤたちも驚きを隠せない。
「やめるッス、それは無謀ッス!」
「そうですわ、いくら他にとりえがないからって!」
だからそれは言っちゃダメって何度も言ってるのに。
ネリキリは、カヌレのカードが9だって知らないはず。
ていうか、知ってたらなおさら勝負するのは無謀。
(バカなのか? それともブラフか?)
カヌレが表情を窺っても、ネリキリは余裕を崩さない。
「安心しろい。ワシは勝てる勝負しかせんわい」
(アイツがあんなに自信を持って断言するってことは……)
カヌレの頭に浮かぶ可能性は1つ。
10のカードだ。
カードが10なら、絶対に勝てるんだから強気で勝負に出られるに決まってる。
ネリキリのカードがホントに10の確率は9分の1。
つまり9分の8はカヌレが勝つ。
けど、もし9分の1が起きてしまった場合。
カヌレはそっとハンマーに目をやる。
砕かれるのは自分の骨だ。




